2億円の売り上げ狙う

 教育機関向けのソフトウェア開発を手掛ける旺文社デジタルインスティテュート(川居睦社長)は、産学共同研究により、授業の中で最適に活用できる教材ソフトの製品化に力を入れている。2000年12月には「DB(データベース)開発プロジェクト」を発足し、授業で活用できるホームページデータベースの作成や、インターネットを活用した授業の良し悪しについて研究。東京都内をはじめ、静岡、名古屋、富山などの教員を中心に約30人がプロジェクトに参加した。

 同プロジェクトで作成したデータベースは、インターネット活用ソフト「キッズウェイブ」として製品化し、約300校に提供している。小・中学校向けの動画教材「コンテンツボックス」では、岩手大学の「岩手マルチメディア研究会」が中心となり、「中学校技術分野ものづくりシリーズ」を開発した。川居社長は、「ソフトメーカーがいかに機能性の高い製品を開発しても、製品を活用するユーザーにとって使い勝手が良くなければ意味がない。とくに教育現場では、生徒を指導する立場である教員が利用するため、さらに使い易い製品が求められる」と産学共同でソフトを開発する意図を話す。

 教育情報提供サービスでは、メールマガジン「エデュぷらネット」を配信。授業のなかで活用できる教材情報や研修会情報を提供しており、約3000人のユーザーを獲得している。川居社長は、「教育市場では、いかに自社の製品を教員に指名してもらえるかがカギとなる。そういった意味でも、教員が製品開発に参加することが重要になってくる」と強調する。昨年度(02年3月期)の売上高は約8000万円。今年度は約2億円の売上高を見込んでいる。