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Fsas セキュリティのサービスを体系化

2002/05/13 16:18

週刊BCN 2002年05月13日vol.940掲載

導入しやすさを図る

 Fsas(富士通サポート&サービス、大瀧達彦社長)は、これまで個別に提供してきたセキュリティサービスを「セキュリティソリューション」として体系化、その第1弾として、「セキュリティコンサルティングサービス」の提供を開始した。

 同サービスでは、中堅以下の企業でもセキュリティポリシーを設定しやすくするなどのサービスを用意、セキュリティ対策の第1歩を踏み出しやすくしている。今後、セキュリティインテグレーション、セキュリティ運用支援などの製品群の提供を進めていく。

 Fsasでは、これまでにもセキュリティサービスを商品化していたが、ユーザーの要求仕様にあわせた提供形態が中心だった。

 そんななか、同社の主要顧客である中小企業、自治体などへの浸透を図るには、サービス体系を整える必要性があるとして、今回の体系化に取り組んだ。

 4月2日付でセキュリティソリューションを「セキュリティコンサルティング」、「セキュリティインテグレーション」、「セキュリティ運用支援」に体系化、4月17日付で、その第1弾として、「セキュリティコンサルティングサービス」を製品化した。

 なかでも、ひな型セキュリティポリシーを活用する「簡易セキュリティポリシー策定コンサルティング」は戦略的製品だ。

 「セキュリティ対策の第1歩となるセキュリティポリシーの策定を始めようとしても、実際には300-1000万円程度の費用と、3か月から10か月の期間がかかる。これでは予算がとれないという中小企業や自治体が多い」(Fsasマーケティング本部・末延忠昭主席部長)という問題を解決するために用意したメニュー。

 ポリシー設定のひな型を用意し、簡易版ながらも一定水準のポリシーを約1か月間で設定し、価格も80万円からとした。

 さらに業種ごとのテンプレートを用意することで、迅速なポリシー策定も実現する。

 「当社の顧客を対象にローラーをかけたところ、ファイアウォールが導入されていない、ホームページがファイアウォールの外にある、システムのバージョンが古いなど、セキュリティ面でのシステム改善を要する企業は60%にのぼった。今回のサービスでは、中小企業や自治体がセキュリティ対策に乗り出すための敷居を低くした。簡易版の導入で、その後のセキュリティポリシーの正式な策定にもつなげやすい」という。
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