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ノックス 侵入検知・防御用の専用サーバー 高度なセキュリティ管理を

2002/06/17 16:21

週刊BCN 2002年06月17日vol.945掲載

 

 ノックス(加藤理社長)は、米ワンセキュアが開発した侵入検知・防御サーバー「ワンセキュア」を7月から販売する。価格は1台298万円。年間保守料は本体価格の15%。同製品は、主にファイアウォールの後ろ側に設置するセキュリティ専用アプライアンス型サーバーで、ファイアウォールよりも厳密なセキュリティ管理をおこなう。ノックスでは、発売後1年間で100台の販売を目指す。

 現在、年商の3分の1をネットスクリーンを中心としたセキュリティ製品の売り上げが占める。今回のワンセキュアからの買い付けは、ネットスクリーンに続く大型セキュリティ製品となる。

 今年度(03年3月期)の全社売上見通し30億円のうち、10億円分をネットスクリーンとワンセキュアを組み合わせたセキュリティ関連製品が占める見込み。

 ワンセキュアは、ファイアウォールの内側に設置し、ファイアウォールで防ぎきれない“正規のアクセスを装った不正侵入”を防ぐアプライアンス(専用装置)型のサーバー。計8個の不正アクセス検知方法を使い“怪しい動きをするアクセス”を素早く発見して不正侵入を阻止する。

 ワンセキュアのラケーシュ・K・ルーンカー副社長は、「これまでの検知サーバーは、感度が高すぎて誤警報が多かった。今回の製品では、ほぼ確実に不正侵入と思われる動きに対してのみ反応する」と、検知精度の高さを強調する。

 ノックスネットワークソリューション営業部ネットスクリーングループの小野恵吾マネージャーは、「ワンセキュアは、これまでネットスクリーンを販売してもらっているネットワールドやCRCシステムズなどの販路を通じて販売する。当社は全社員27人の専門商社であるため、実際の販売・システム構築は、パートナー販社に委託する」と話す。

 これらセキュリティ製品は、7月3日から開催する見本市インターロップ(幕張メッセ)で展示する。

 ワンセキュアは、元チェック・ポイント・ソフトウェアの開発メンバーが00年に設立した。投資会社から6350万ドル(日本円約76億2000万円)の資金を調達しており、今回が初めての大型商材となる。
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