ロータス(安田誠社長)は、サイボウズ(高須賀宣社長)と提携、ロータスのビジネスパートナー経由でサイボウズ製品を販売する。今年末発売予定の「ロータスノーツ/ドミノ6」と、サイボウズ初の大規模システム対応製品「サイボウズ ガルーン」でのデータ連携をはかる。両社はグループウェアで競合関係にあるが、「ノーツは大企業に強いが、中堅以下の企業への導入は進んでいない。今回のサイボウズとの提携により、中堅以下の企業向け市場での拡大ができるのでは」(ロータス・安田社長)と、提携によりプラスに働くとしている。

 今回の提携で、サイボウズはガルーンをダウンロード販売は行わずにビジネスパートナー経由で販売する。ロータスの販売パートナーがサイボウズ製品の販売を行う。

 ロータスは、7月から完全に日本IBMに吸収され、株式会社ロータスではなく、日本IBMソフトウェア事業部として活動を開始する。

 「IBMのソフトウェア事業にはロータス、ウェブスフィア、DB2、チボリという4つのブランドがある。今年度は4製品の組み合わせにより、フロントエンドインテグレーション、バックエンドインテグレーション、ウェブサービスという3つのソリューション提供に力を入れる。ロータス製品はフロントエンドインテグレーションによりダイナミックワークプレイスを実現するために欠かせないミドルウェア。IBMは今後もロータスへの投資を続けていく」(日本IBMソフトウェア事業部長・平井康文理事)という。

 今回のサイボウズとの提携も、「ノーツ/ドミノは、大企業から中堅企業をメインターゲットとしており、この市場でのシェアは落ちていない。マイクロソフトから顧客を取り返すケースも出ている。IBMのソフトウェア事業部の一員となることで、さらにメリットが出るだろう。ただし、専任管理者をもたない中堅以下の企業からは使いにくいという声もある。そこでサイボウズとの提携で中堅以下の企業への浸透をはかることができる」(ロータス・安田社長)と、日本IBMとしての強みを生かしながら、新たなマーケットの拡大につながると話す。

 サイボウズでも、「当社はウェブ直販で企業内のITフリークに訴える戦略が成功し、1万3000社への導入が実現した。今回の提携で、全社規模の大規模システムとしての導入、ノーツの業務アプリケーションとの連携といったビジネスができる」(サイボウズ・高須賀社長)という。

 ノーツ/ドミノ6、サイボウズ ガルーン共に、発売は第4四半期(2002年10-12月)の予定。

 サイボウズでは今後の展開として、「IBMに買収されるといったことは今後もない。あくまでも、日本のソフト会社として展開していく」と買収の可能性は否定した。