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NECネクサソリューションズ eサービスで全社を統合

2002/08/12 16:26

週刊BCN 2002年08月12日vol.953掲載

売り上げのノンハード比率上昇

 NECネクサソリューソンズは、ITの企画から調達・構築やマネジメントまで、ビジネスプロセスをトータルでカバーする「eサービス」を提供する企業を目指す。同社は昨年4月、NEC系列の情報システム5社を統合しスタートした。「各社がもっていたスキル、商品を統合し、ひとつのシナリオとして提供していく体制が整った。システムインテグレーションから、運用、システム評価、ビジネスプロセスアウトソーシングまで一気通貫で提供していく」(中沢征彦取締役常務)という。

 「eサービス」という新しいコンセプトは、7月に同社が開催した「ネクサソリューションフェア2002東京」の会場で、大河原社長自身が説明を行った。中期経営計画として、「ナンバーワンeサービスパートナー」というスローガンを掲げ、サービスによる売り上げ比率の高い企業を目指す。

 「かつてはハードを大量に売ることがディーラーに求められていた。現在は、ディーラー自身で独自のビジネスを販売していくことが求められる時代へと変化した。そのための新しいコンセプトがeサービス。昨年の秋から構想を検討。NECネクサソリューションズの誕生によって、各社のシナジー効果を出して行くために、業務、業種アプリケーション、サービス、サポートなどをトータルで提供するeサービスというコンセプトを掲げ、中小企業ユーザーに提供していく」(中沢常務)具体的には、ショッピングモール向けにASPを利用した業務システムを提供している。

 「ショッピングモールに出店しているテナントの売り上げ管理システムは、低価格で短期間に導入できるものが求められる。そこで、テナント向けにASPによるシステムを提供し、さらに本部のシステムとの接続、運用などを当社が請け負っていく」という。このASPサービスについては、横浜赤レンガが今年4月から導入。テナントは売り上げ、クレジット管理、生産管理をパソコン1台で処理することができる。同社の売り上げ比率は、従来はハード対ノンハードが55対45だった。それが、ノンハードの比重が高い形態に変化。今年度下期には、ハード40に対し、ノンハード60にまで迫る勢いとなっている。売り上げについても、サービス事業への転換により定期的に収入が入る形態のものが増加している。
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外部リンク

http://www.nec-nexs.com/