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米NetIQ VoIPネットワークのパフォーマンス測定ツール

2002/10/14 16:32

週刊BCN 2002年10月14日vol.961掲載

システム販社のパートナー開拓で拡販

 米NetIQ(チャールズ・ボーゼンバーグ社長兼CEO)は、VoIPネットワークパフォーマンス測定ソフトウェアを11月5日に発売する。新製品は、「Vivinet Assesor2.0(ヴィヴィネット・アセッサ2.0)」と「Vivinet Manager2.1(ヴィヴィネット・マネージャ2.1)」、「Vivinet Diagnostics(ヴィヴィネット・ダイアグノスティックス)」の3製品。国内では、販売代理店となる東洋テクニカ(湯本倖三社長)を通じて拡販を図る。

 米NetIQのポール・オライリー国際セールスディレクタは、「日本は、VoIPやIP電話通信の成長が最も早い市場だ」と、国内での拡販に自信をみせており、「競合が激しいので、欧米企業にとっては戦略的なアライアンスやパートナーシップが重要だ」と強調する。

 今回発売するVoIPパフォーマンス測定ツール「ヴィヴィネット」製品群は、東陽テクニカを通じて国内で販売していく。

 東洋テクニカの福本高一郎専務取締役は、「まずはプロバイダを中心に販売していく。システム販社のパートナーを開拓し、一般企業への販売も強化する」としており、初年度に8億円の売上高を狙う。

 「ヴィヴィネット・アセッサ」は、VoIP導入前に既存ネットワークがVoIPに適しているかを査定する製品。IP電話の番号割り当ての指標である「R値」に基づいた導入後の音声品質と品質劣化要因について分析できる。VoIP機器がなくてもネットワークの査定が可能で、レポート形式で最長1週間の査定結果を出力。同製品のコンソール上でフローに従って簡単なセットアップで査定レポートが作成できる。

 「ヴィヴィネット・マネージャ」は、VoIP環境を長期的に監視・分析する管理ソフトウェアで、音声品質からIP機器のシステム状態までを監視する。専用のコンソールに加え、ウェブブラウザ上からも監視できることが特徴。「ヴィヴィネット・ダイアグノスティックス」は、音声品質の劣化要因を迅速に診断し、音声がどのような経路で伝送したかを自動表示する。

 ボーゼンバーグ社長兼CEOは、「VoIPを含むシステムマネジメントビジネスが全売上高の54%を占める」と、今回の製品が同社ビジネスの中核であるとしている。
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