新戦略で企業向けビジネスを拡大

 シマンテック(成田明彦社長)は、企業ネットワークセキュリティ環境の構築・運用において、包括的なアプローチとなる新戦略を打ち出した。同社は、自社製品をはじめ、他社製品と相互運用可能なフレームワーク「シマンテック・エンタープライズ・セキュリティ・アーキテクチャ(SESA)」をベースとしたセキュリティソリューションを提供。これにより、運用コストの削減やリスクの低減、管理の簡素化などを実現する。

「SESA」は、オープン規格のフレームワークで、シマンテックの製品に加え、他社製品との相互運用を可能とする。顧客企業は、ネットワークセキュリティインフラの集中管理や運用コストの削減、リスクの低減、管理の簡素化を実現する。

 同社は、新戦略を打ち出したことでセキュリティ市場でのシェア拡大と、高度な技術・サービスの提供、パートナー企業との連携強化を図る。

 成田社長は、「ウイルスやハッカーなどの脅威が複雑化するにつれ、セキュリティが企業にとって重要な位置づけになってきている。だが、互換性をもたない異なったメーカーの製品で構成したセキュリティインフラは、維持管理が複雑で、しかも手間とコストがかかり、企業にとって大きな負担となっている」と指摘、「こうした課題を解決するのが今回の戦略だ。当社としても、これまで開拓できなかった企業を取り込むことができ、ビジネスの幅がさらに広がる」と強調する。

 また、シマンテックは、SESAに対応する包括的なセキュリティ管理アプリケーションセット「シマンテック・セキュリティ・マネジメント・システム(SSMS)」を提供する。

 SSMSは、他社製品を含むセキュリティソリューションの管理やセキュリティ情報を提供するもので、複数メーカーのセキュリティソリューションが混在した環境において、高い安全性と効率的な集中管理体制を実現する。顧客企業のセキュリティレベルや目的に応じて選択することが可能。不正なパケットなどセキュリティのイベント情報をとりまとめる「シマンテック・イベント・マネージャーズ(SEM)」、イベント情報を分析・解決策を提示する「シマンテック・インシデント・マネージャー(SIM)」、セキュリティポリシー管理ツール「シマンテック・エンタープライズ・セキュリティ・マネージャー(ESM)」の3製品を揃えた。「ESM」については、バージョンアップ版を11月11日に販売開始する。

 SSMSの販売は、パートナー企業を通じて行う。NECと日本ユニシスが販売パートナーとなり、全国規模で拡販していく。