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インターコム ユーティリティ分野に進出

2003/01/20 19:09

週刊BCN 2003年01月20日vol.974掲載

4月までに5製品投入

 インターコム(高橋啓介社長)は、ユーティリティ分野に進出、4月までに5タイトルの新製品を発売する。同社は通信ソフトの専業メーカーとして事業展開を行ってきた。「昨年は企業向けに注力し、新製品を発売したが、企業向け製品は商談が長期化する傾向にある。そこで、すぐに売り上げ確保につながる店頭向け製品を揃えていくことが必要だ。BCNランキングを活用し、店頭で売れている製品を研究した結果、通信ソフト分野にこだわらず、積極的に新たな成長分野に進出していくべきとの決断を下した」と、高橋社長自ら、通信ソフト以外の分野への進出を決定した。

 同社がこれまで展開してきた通信ソフト分野はインターネットの発達によって注目度の高い成長領域だった。しかし、「マイクロソフトが標準機能として通信ソフト領域を取り込む傾向がある。通信ソフトだけを見ていると当社の成長は厳しい。通信ソフト専業にこだわると、逆に売り上げ的なマイナスとなる」(高橋社長)と分析した。

 すでに昨年9月から製品開発に着手、ADSL利用時にスピードアップを図るユーティリティソフトやDVDコピーツールなどの発売を決定している。「当社がまいとーくシリーズで培った、初心者でも使いやすいインターフェイスと、ヘビーユーザーでも満足できる機能性の高さという2つの特徴をもったソフトにこだわっていく。インターコムらしさを出していく」方針だ。
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外部リンク

インターコム=http://www.intercom.co.jp/