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インテル 教育市場で組立PC需要を開拓

2003/02/17 19:12

週刊BCN 2003年02月17日vol.978掲載

 インテル(ジョン・アントン社長)は、教育市場で組立パソコン需要の開拓を視野に入れる。チャネル事業本部チャネルマーケティング部の赤羽久範マーケティングマネージャーは、「教育現場でスクール形式の組立パソコンの講習会を開いて欲しいというニーズが高まっている。学生をターゲットにした講習会の開催を検討したい」と話す。

学校での講習会ニーズ高まる

 同社は、2002年11月29日から今年1月31日までの2か月間、パソコン雑誌やウェブ情報サイト13媒体が主催する「あんしん かんたん はじめての組立PC応援フェア Winter」に特別協賛として参加。ショップでは、19社の家電量販店やパソコン専門店などが参加した。ヨドバシカメラやビックピーカン、ヤマダ電機などでは、初心者層をターゲットに組立パソコン用パーツの拡販を図った。九十九電機やサードウェーブ(DOS/Vパラダイス)なども名を連ねた。

 好評だったのは組立パソコン教室。高齢者や家族を中心に、理解しやすいという点で人気を集めた。要望として、「教育現場から学校単位などで教室を開催して欲しいというニーズがあった」という。

 フェア実施の意図は、「買い替えユーザーはシンプルで機能を限定したパソコンを求めている。自分でカスタマイズしたいというニーズが高いため、メーカー製のナショナルブランドに加えて、組立パソコンという選択肢を提供する」ことを狙いとする。

 加えて、「組立パソコン市場が確立すれば、メーカー製のナショナルブランドのパソコンも相乗効果で拡大するのではないか」とみており、低迷するパソコン市場の活性化につなげる。

 今回は、フェアを実施したことで消費者のニーズを吸い上げることにつながった。「フェアは、潜在需要を掘り起こすという効果をもたらした」と強調する。
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