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トランス・コスモス データマイニングサービス 3タイプを開始

2003/06/02 19:23

週刊BCN 2003年06月02日vol.992掲載

 コールセンターシステムの構築事業などを手がけるトランス・コスモス(船津康次社長兼CEO)は、データマイニングサービスを本格的に開始した。

 これまで、案件ごとに個別でデータマイニングサービスを提供したことはあったが、「1つのサービスとして事業を開始するためのノウハウが蓄積できた」(島津和範・MCMサービス事業本部MCMコンサルティング部主席コンサルタント)ため、サービスを体系化した。

 データマイニングは、販売データや電話の通信履歴などのデータを解析し、その中に潜む項目間の相関関係やパターンなどを探し出す技術。

 例えば、スーパーの販売データをデータマイニングで分析することにより、「お菓子を買う顧客は、一緒に化粧品を買うことが多い」など、項目間の相関関係を導き出すことができる。

 新サービスの名称は「Text Valuater(テキストバリュエーター)」。3つのサービス体系を用意している。現状把握を素早く行う「Prospect Mining(プロスペクトマイニング)」(価格は80万円から)、現状把握後、課題や問題点の具体的な構造を解明する「Focus Mining(フォーカスマイニング)」(同175万円)、把握・分析後のコンサルティングなども手がける「TcI Mining(ティーシーアイマイニング)」の3体系。

 ユーザーは、専用ソフトやシステムを購入する必要はなく、同社に既存のコールセンターなどで集めた情報を提供するだけで良い。

 同サービスで、年間1億円の売り上げを見込む。また、「サービスを体系化して提供開始したことにより、コールセンターなどの再構築案件も合わせて受注していきたい」(島津主席コンサルタント))と、相乗効果にも期待している。
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