RSAセキュリティ(山野修社長)は、セキュリティシステムの管理を容易にし、コスト削減を実現する新戦略「アイデンティティ&アクセス・マネジメント」を打ち出した。米本社が開発した統合化アーキテクチャ「Nexus(ネクサス)」を中心に、製品の拡張、他ベンダーとの戦略的アライアンスを展開する。セキュリティ市場にとどまらず、ウェブアプリケーション、ウェブサービス分野にもソフトウェアを積極拡販する。

 「ネクサス」とは、同社の製品などを一元管理できる共通のアーキテクチャ。今後、同社の各種製品の中に順次組み込んでいき、すべての製品を「ネクサス」に対応させる。各製品のログ収集やレポート作成などの各機能が共通化される。米本社のアート・コビエロ社長兼CEOは、「利便性や管理機能の向上、コスト削減が図れる」と話す。

 また、「ネクサス」では各製品がモジュールとして扱われるため、「必要な機能だけを必要な時に追加できるメリットもある」(山野社長)という。

 具体的には、ユーザー認証の「RSA SecureID(セキュアアイディ)」、デジタル証明書管理の「同 Keon(キーオン)」、ウェブアクセス管理「同 Clear

Trust(クリアトラスト)」、暗号化ツールキット「同 BSAFE(ビーセーフ)」などに、共通のユーザーインターフェイスおよび管理機能などを提供する。まずは「クリアトラスト」に組み込み、今後2年間で全製品にネクサスを組み込んでいく予定だ。

 他ベンダーの製品に関しては、ウェブサービスの仕様などを策定する「リバティ・アライアンス」などの団体と協力し、共通GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を各アプリケーションに搭載していく予定だ。

 また、同社では今回の新戦略を機に、セキュリティ市場のみならず、社内情報インフラやEIP(企業情報ポータル)、エクストラネットやSCMなどとの連携も推し進める。「ウェブアプリケーションやウェブサービスに向けた、一元管理が可能になるソフトウェア販売を積極的に行う」(山野社長)としている。