駆除代行サービスを付加

 金融システム構築に強みを持つ中堅システムインテグレータのインテリジェント ウェイブ(IWI、安達一彦社長)は、コンシューマ向けウイルス対策ソフト「ウイルスチェイサー」のパッケージ販売を7月18日に開始する。店頭価格は約4000円の見通し。今回、店頭展開を開始するにあたり、万一ユーザーがウイルスに感染した場合、ウイルスの駆除作業を代行するサービス「ウイルス保険」を付加する。コンシューマ向けソフト業界では初となるサービスをつけ、同市場でのシェア獲得に挑む。

 「ウイルスチェイサー」は、ロシアのセキュリティベンダーであるダイアログサイエンスのウイルス対策ソフト「Dr.Web(ドクターウェブ)」を、IWIと同社グループ会社が共同でローカライズした製品。ウイルススキャンを行うヒューリスティックエンジンの性能と4MB程度というアプリケーションの軽さ、ウイルス対策だけに機能を絞ったシンプルな操作性などが特徴だ。

 すでに昨年11月から、自社のウェブサイトなどによるダウンロード販売(価格1900円)で提供しており、これまで約3万人のユーザーを獲得している。ウイルス対策という、他のソフト市場にはない需要規模を理由に、「コストをかけてでも店頭販売するメリットは十分ある」(蒲地寛・営業本部コンシューマ営業部部長)とし、店頭での販売を決断したという。

 今回、店頭展開を開始するにあたり、東京海上火災保険の「ウイルス保険」を付加し、コンシューマ向けソフト業界では初となるサービス戦略を打ち出した。

 「ウイルス保険」とは、万一ウイルスに感染した場合には、ユーザーの自宅などに出向き、ウイルスの駆除作業を行うサービス。駆除作業は、企業システムのメンテナンスやサポート業務を手がけるジェイ・ピイ・エス・エス(JPSS)が担当する。保険の対象はウイルスの駆除までで、破損したデータの復旧などは有料サービスとなる。

 蒲地部長は、「いくら性能が良くても、大手のブランド力には勝てない。保険を付けることで、ユーザーにサポート体制の充実を訴えていく」と説明する。

 保険サービスを加えたことで、製品の信頼性が低いとの印象を逆にユーザーに与えてしまう危険性もあるが、「第三者である東京海上が当社の製品を認めているからこそ実現した」と強調している。店頭では、ポップなどを中心に、信頼性と安全性を強調した戦略を打ち出していく。

 また、年内には、セキュリティ関連ソフトを2-3製品販売していく。データのリカバリソフトや、パソコンの使用状況を監視するソフトなどを発売していく予定。