インテック(中尾哲雄社長)は、中国のニューソフト(劉積仁会長兼CEO)と業務提携し、中国に進出する。10月1日に中国遼寧省・大連にインテックのソフトウェア開発センターを開設する。インテックは、これまで中国進出に慎重な姿勢を示していたが、今回の業務提携を機に、本格的な中国進出を図る。まず、大連センターを開設し、インテックの開発案件専属の技術者をニューソフトから受け入れ、インテック北陸地区本部の一部門として運営する。ソフト開発者を中心に人員規模30人程度から始め、需要に応じて増員する。進出の目的は、中国人技術者とのソフトウェア共同開発や、将来のIT投資拡大が見込まれる同市場への進出にある。

 中尾社長は、「中国と世界市場との取り引きはますます活発化する。これにともない、中国は、国際競争力を高めるためのIT投資をより一層拡大させることになる。ここにビジネスチャンスがある」と語る。「中国進出は、安い人件費だけをあてにすると失敗する。中国でのソフト開発にかかる経費は安いが、それが永遠に続くわけではない。おそらく5年程度で差はなくなる。そういう観点ではなく、生産性や市場性を見極めることが大切。米国のIT企業が日本を市場化し、ビジネスを拡大したのと同様、日本企業は中国やアジア全体を市場化する必要がある」と話す。

 インテックは、すでに韓国LGグループのLG CNSと提携し、レガシー・マイグレーションのインテック・エルジー・シーエヌエス(INTEC LG CNS)を日本で3月に設立している。今回の大連センターの開設で、アジア進出に向けた基盤づくりを強化する。インテックの本社(富山市)がある北陸地区と日本海を挟んだ韓国、中国との連携を強めることで、同地区の経済活性化にも結びつける考え。