ニュース

あさかわシステムズ 東京支店増強で東日本の営業強化 関西集中から脱却へ

2003/11/10 19:37

週刊BCN 2003年11月10日vol.1014掲載

 あさかわシステムズは、東京支店を中心とした東日本の建設業向けERP(基幹業務システム)製品の営業活動を強化する。元々東京支店はユーザー支援を目的に誕生したが、建設業向けERP「ガリバー/Win」の東日本地域への販売を強化していくためには、東京支店を核にした体制作りが必要と判断した。「導入企業数を現在の300社から1000社へと拡大し、売り上げの半分を来年度には東京支店経由とすることを目指す」(山崎一誠・東京支店長=写真)方針だ。

 あさかわシステムズの主力パッケージソフト「ガリバー/Win」は、建設業向けERPソフトで、地元販売店を通し販売している。今後、提携する地元販売店を拡大していく計画だが、「東北地区の販売店を大阪本社から営業支援するのでは何かと不便。東日本地域に営業拠点を作ることで、支援する販売店を増やしていく」(山崎支店長)と話す。東京支店は、静岡以東の営業を担当する。関東や東北など、有力販売店が多い地域であることから、「来年度には現在の売り上げの半分を東京支店経由であげられる」と予想している。

 ガリバー/Winの現在までのユーザーは、大阪本社のある関西以西に集中している。同社ではこの製品を関西地区だけでなく、全国規模で拡販していくために、「東日本で地方販売店を増大することが必須」との見方から東京支店を営業拠点に販売網拡充に乗り出した。現在までのところ、販売店の反応は良好で、「ハードウェアの単価が下がり、パッケージソフトなどとセットにして少しでも付加価値の高い販売を進めたい、と考えている販売店から注目されている。建設業は全国どこでも存在する業種であり、地域に関係なく、販売できる商品」と、東日本での販売拡大に自信を見せている。
  • 1