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メンバーズ ウェブ運用に加え営業代行も開始 今後3年間で売上倍増目指す

2003/12/15 19:39

週刊BCN 2003年12月15日vol.1019掲載

 ウェブインテグレータのメンバーズ(剣持忠社長=写真)は、ウェブビジネスにおける営業代行(SPO=セールス・プロセス・アウトソーシング)事業を来年1月から本格的に立ち上げる。同社の昨年度(2003年5月期)の売上高は約20億円。今後は、ウェブSPOを立ち上げることで、3年後をめどに売上高を昨年度比2倍の40億円に増やす。このうち約半分がウェブSPO関連が占める見通し。

 同社は、これまでウェブ構築とこれに関連するバナー広告などのデジタル広告を中心に手がけてきた。だが、顧客企業から、ウェブの運用そのものをアウトソーシングしたいという要望が高まっていたことから、今回の“ウェブSPO事業”を本格化させる。たとえば、企業がホームページを開設し、メールマガジンを配信している場合、その多くは販売促進活動であり、顧客から返信があれば、即座に営業担当者が応答し、実売に結びつけられるよう営業をかける。メンバーズでは、このような営業活動(セールスプロセス)そのものをアウトソーシング事業として受注する。

 しかし、ウェブSPO事業では、営業人員を動員して接客するため、人件費アップのリスクがともなう。この対策として、あらかじめ顧客企業と共同で目標数値を設定し、この目標を所定期限内に達成した場合、契約済みの既定報酬に加えて、最大で既定報酬の1.5倍程度の成功報酬を得られる契約形態にする。剣持社長は、「目標達成時に既定報酬とは別のボーナス(成功報酬)を得ることで、業務を受託する営業担当者の士気を高める」と話す。

 ウェブSPOは、すでに3社から受注しており、今後3年間で、新しく30社からの受注を目指す。同社は今年7月、CRM(顧客情報管理)に強いベルシステム24と業務提携している。大規模なウェブSPOの受注では、これら提携先などと協力して取り組む。同時にメンバーズの社員数を、今後3年間で現在の100人から150人に増やす方針だ。
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