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コア 自社製品の売上比20%へ ICタグ応用システムなど拡販

2004/01/26 20:19

週刊BCN 2004年01月26日vol.1024掲載

 コア(井手祥司社長)は、ICタグ応用システムの発売や主力製品のIT資産管理ソフトの品揃え強化など自社製品の拡充を図り、2005年度(06年3月期)に自社製品の売上比率20%を目指す。同社のプロダクト・販売等事業は、03年度(04年3月期)中間連結決算で売上高が前年同期比7.5%増の11億5300万円、売上構成比が13.0%に成長している。

 ICタグ応用システムでは、各種試薬の使用履歴を一元管理できる「試薬品使用履歴管理システム」を今年2月に市場投入する。ICタグ付きの試薬を電子てんびんに載せることで使用量の確認や薬品の情報を識別・記録できるほか、非接触ICカードの情報を読み取ることで使用者の管理を自動的に行えるのが特徴。価格は、1システムあたり150万円となる見込み。大学など教育機関を中心に発売後1年間で100セットの販売を目指す。

 IT資産管理ソフトでは、インベントリ情報の自動収集ツールとして1クライアントあたり700-1800円の低価格に設定した「ITAM Scan」を発売した。来年度以降は中国語版の発売も計画。05年度末までに400万ライセンスの販売を目指しており、大手システムインテグレータとの連携で拡販するほか、パソコン大手へのOEM提供などにも取り組んでいく。

 プロダクト・販売等事業は売上高が順調に伸びているものの、営業赤字にある。増収による利益増に加え、主力の情報ソリューションサービス事業との連携強化で「早期の黒字転換」(井手社長)を狙う。
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