日本BEAシステムズ(ロバート・スチーブンソン社長)は、業界で初めてウィンドウズ、UNIX、Linuxという3つの主なIA64用OSに対応したアプリケーションサーバー「BEA WebLogic Server(ウェブロジックサーバー)8.1J」の提供を開始した。これにより同社は、昨年11月から開始したパートナー企業の開発者向け支援制度「BEA dev2devプログラム」や検証作業の公開、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)とのアライアンスなどを強化し、製品販売やシステム構築の受注を本格化する方針だ。

 同社は昨年末、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)のUNIX OS「HP-UX」に対応した64ビット版「インテル・アイテニアム2」ウェブロジックサーバーの出荷を開始。これにより、マイクロソフトの「ウィンドウズサーバー2003」とレッドハットのLinux OS「レッドハットエンタープライズLinux」を含めた主要3つのIA64用OSに対応した製品を提供できるようになった。

 同社によれば、協業する米HPが「HP-UX」対応のウェブロジックサーバーの性能を計測したところ、業界標準ベンチマークテストの1つで、他社製アプリケーションサーバーを大幅に上回る世界最高値(2003年11月26日現在)を記録したという。このため国内では、「昨年末頃からメインフレームなどの移行に関する案件が増えてきた。IA64用OS対応の本格需要期はこれからだが、先行する強みや堅牢性をアピールしウェブロジックサーバーを拡販する」(伊藤敬・チーフテクニカルストラテジスト)と積極的な営業展開を行う。

 昨年末には、日本HPとITインフラ構築で協業体制を強化。日本HPは社内2000人のITコンサルタントのうち、現在は150人程度のBEA認定技術者を04年中に倍増する。また、日本BEAが昨年11月から開始したパートナー企業向け支援制度に日本HPも協賛。東京・市ヶ谷事業所内のコンピテンシーセンターで検証作業を拡充した。日本HPの樋口泰行社長は、「BEAとのビジネス規模を04年は倍増させる」としている。

 日本BEAの伊藤チーフは、「今後はアライアンスを他のパートナーにも拡大し、間接販売体制を整備する」と、他社製品からの乗り換えキャンペーンなどを強化する。

 今後はウェブロジックサーバーとIA64用OSを搭載したサーバーを中心としたプラットフォームに、業種・業態に応じたアプリケーションやソフトを組み合わせたシステム構築のテンプレート(ひな形)数を増やすため、ISVの開拓も進める方針だ。