64ビットIAサーバーがベンダー各社から登場し、企業の基幹システムなどに向けた受注競争がスタートしようとしている。

 サン・マイクロシステムズ(ダン・ミラー社長)はこのほど、AMDの64ビットMPU「オプテロン64」を最大2個搭載できるエントリーサーバー「サン・ファイヤーV20z」を発表。企業が既存の32ビット環境から64ビット環境への移行をスムーズに行えるサーバーとして投入した。

 OSには「レッドハット・エンタープライズ・Linux3 for AMD64」および「SUSE Linuxエンタープライズ・サーバー8 for AMD64」を同時に提供開始。また64ビット対応の「ソラリスx86版」については2004年後半に提供を開始するとしている。

 ダン・ミラー社長は64ビットIAサーバー投入について、「32ビット環境のユーザーが、いつでも64ビットに移行できるようになる。システムをバージョンアップするのに必要な投資を最小限に抑えることができる」とコストの点でのメリットを強調している。

 また、山本恭典・プロダクト&ソリューション・マーケティング本部長は、V20zのターゲットユーザーについて、「最小構成で30万円程度を想定しているユーザーが対象だ」としている。

 サン・マイクロが64ビットサーバーを発表する直前に、日本SGI(和泉法夫社長)は、NTTコムウェア(松尾勇二社長)、日本オラクル(新宅正明社長)の3社協業で、IA-64サーバーにLinuxとオラクルのデータベース(DB)を搭載し、システムインテグレーションを展開すると発表した。

 和泉・日本SGI社長は今回の協業について、「Linuxの技術者を多く保有するNTTコムウェアと、オラクルのDBとの組み合わせで企業の業務系サーバーのLinux需要を掘り起こす」としており、インテルの「アイテニアム2」MPUを搭載したSGIの「アルティックス350」を核にしてシステムインテグレーション事業を展開する。

 「ウィンテルに代わってリンテル(Lintel)が新しいプラットフォームになっていく」(新宅・日本オラクル社長)と意気込みは高く、和泉・日本SGI社長も、「Linux需要は拡大している。3社で年間100億円規模、350-1000セットの販売を見込む」と強気だ。