ニュース

アンテナハウス XML形式の組版・閲覧ソフトを商品化 帳票・レイアウト作成製品も

2004/03/22 20:24

週刊BCN 2004年03月22日vol.1032掲載

 アンテナハウス(小林徳滋社長)は、世界標準仕様のレイアウト指定言語「XSL-FO」に対応したXML組版・閲覧ソフトと、XML帳票・レイアウト作成ソフトの2製品を商品化した。最近、企業内文書や顧客向けマニュアルの制作をHTMLベースのISO標準文書記述言語「SGML」から、XMLベースの形式に変更する企業が増えている。こうした企業への需要増を見込み、3月中旬から順次出荷を始める。

 今回発売する新製品は、XML組版・閲覧ソフト「XSL フォーマッターV3.1」と、XML帳票・レイアウト作成ソフト「XSLテンプレートデザイナー」。このうち後者は、ウィンドウズの画面を見ながら対話形式で帳票のレイアウトができる「これまでにない新しいジャンルの製品」(小林社長)という。

 フォーマッターV3.1は、XSL-FOで書かれたコンテンツを紙ベースに印刷したり、PDF形式に変換する組版ソフトの最新版。前バージョンとの比較では、1度に組版できるページ数を数倍に機能アップしたほか、日本語組版用の独自拡張仕様などを新たに盛り込んだ。XML形式で編集したマニュアルなどを印刷・出力したり、サーバーで自動生成したPDFを社内文書や顧客向けレポートとして配布する用途などに使う。

 テンプレートデザイナーは、XML帳票のレイアウトをGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)による操作で作成できるソフト。GUIで帳票レイアウトと印刷が可能なため、専門的な知識は必要ないという。

 テンプレートデザイナーは、2つのツールで構成される。1つはウィンドウズ画面を見ながら対話形式で帳票をレイアウトできるウィンドウズ用ツール「GUIデザイナー」。もう1つは、GUI上で作成したレイアウトの定義ファイルと手元のXMLデータからXSL-FOを生成するツール「ランタイムエンジン」。

 価格(税込み)は、フォーマッターV3.1のサーバーサイセンスがウィンドウズ、Solaris、Linuxの各OS版とも52万5000円、クライアントライセンスが12万6000円。テンプレートデザイナーは、サーバーライセンスが各OSとも単体で31万5000円、フォーマッターV3.1とセットで購入すると47万2500円。
  • 1