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イメディオ ハイビジョンスタジオが完成 7月からコンテンツ制作開始

2004/06/21 20:49

週刊BCN 2004年06月21日vol.1044掲載

 財団法人・大阪市都市型産業振興センターが運営するソフト産業プラザ・イメディオ(富永順三所長)は、デジタルハイビジョン対応のスタジオおよび収録システムの運用を7月1日から開始する。

 地上デジタル放送の開始にともない、映像ソフトなどのハイビジョン化が加速するものとみられている。しかし、関西では対応スタジオの整備が進んでおらず、利用料金も高額。このため、イメディオでは既存スタジオを改修し、映像ベンチャーに低価格で提供することで、関西でのハイレベルなソフト制作を支援していく方針だ。

 イメディオは、インキュベーション機能を備えたデジタルメディア・コンテンツ産業の拠点として開設され、制作支援プログラムの一環として、ベンチャー企業が独自に整備することが困難なスタジオや機材の提供を行ってきた。既存のスタジオは、3次元CG画像の作成や実際の画像と合成するバーチャルスタジオなどを備えていた。しかし、CG用機器の低価格化が進んだことや2003年末に地上デジタル放送が開始されたことを踏まえ、デジタルハイビジョン対応のスタジオ・収録システムへの改修を進めていた。初年度の整備費用は1億円弱。

 7月から運用を開始する新スタジオは、ハイビジョン対応のノンリニア編集スタジオのほか、5.1chサラウンドミックスダウンスタジオ、移動型撮影収録システムなどを導入した。移動型撮影収録システムは、ハンディのハイビジョンカメラ4台とハイビジョンVTR3台で構成。小規模中継から劇場などの大規模中継にも対応でき、テレビ番組やコンテンツ収録、高品位ブロードバンドビジネスなどに対応できる。また、ミックスダウンスタジオでは放送業界で標準機器化されつつある24トラックハードディスクレコーダーを使用し、収録済み音源のミックスダウン作業も可能となっている。

 利用する設備にもよるが、料金は民間のスタジオの半分から3分の1程度で済むものもあり、すでに収録システムの利用申し込みなどが入ってきている。

 富永所長は、「映像業界は、この10年でデジタル化が一挙に進む過渡期にある。(資金的に余力のない)ベンチャーは、キャッチアップも困難」と見ている。高度な機器を低料金で提供することにより、ハイレベルなソフト制作を支援し、関西のデジタルメディア・コンテンツ産業の振興を図っていく考えだ。
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