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SUCCESS TRC CMM取得を武器にソフト開発の受注拡大目指す

2004/06/21 20:49

週刊BCN 2004年06月21日vol.1044掲載

 インドに開発センターを持つサクセス・ティ・アール・シー(SUCCESS TRC、サチン・チョードリー社長)は、ソフトウェア開発受注拡大のために日本での営業活動を強化する。

 チョードリー社長は、「インド人のソフト開発力の高さは日本でもようやく認知されてきた。当社も基本設計から行えるスタッフを多数擁している。SW-CMM(ソフトウェア開発能力成熟度モデル)レベル5に加えて、CMMiも取得した。これを取得しているのは世界で10社しかない。この技術力の高さを武器に日本での受注を増やしていく」と語る。

 同社の設立は2001年1月。オンサイト、オフショアによるソフトウェア開発をメイン事業に、人材紹介・派遣も行っている。インド開発センターには550人の開発者を擁している。

 マイクロソフト、日本オラクル、ハドソン、伊藤忠テクノサイエンス、NTTコムウェア、富士通、ボストンコンサルティングなど大手ソフトベンダー数十社と取り引きしており、「日本におけるソフト開発の人材不足はさらに深刻になるだろう。われわれを使ってくれれば、質の高いソフトを低コストで開発できる」とチョードリー社長は強調する。

 同社が取得しているSW-CMMは、元々は米国防総省が軍事用システムの委託開発を行う際の目安として米カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所(SEI)に要請して開発したソフト開発プロセスの成熟度を判断する基準。ソフトウェアを開発する組織の品質管理能力を5段階で評価しているが、同社はSW-CMMレベル5に加えてCMMi(統合型能力成熟度モデル)も取得した。

 「昨年10月にCMMiを取得した。これは世界でも10社目だった。技術力の高さはCMMi取得で証明できる」(チョードリー社長)とスキルの高さをアピール。加えて、「クライアントとの交渉に当たっては、コミュニケーションを非常に重視している。交渉時には必ず、英語、日本語バイリンガルコーディネータを置く。オフショア開発だけでなく、オンサイト開発に力を入れているのも当社の特徴」と幅広い開発受注体制にあると話している。
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