業務ソフトウェア会社のピーシーエー(PCA、大炊良晴社長)と企業システムの受託開発を手がけるシーイーシー(CEC、宮原隆三社長)は8月から、両社のERP(統合基幹業務システム)とCRM(顧客情報管理)の連携版「WonderWeb for Dream21(ワンダーウェブ・フォー・ドリーム21)」の出荷を開始する。営業担当者から得た顧客や案件に関する情報をスムーズに入力でき、企業が営業面で戦略的に活用できるシステムとして、中堅・中小企業をターゲットに拡販する。今後1年間で約30社への導入を目指す。

 8月から出荷する連携版は、.NET技術を採用したPCAのERP「ドリーム21」とCECのCRM「ワンダーウェブ/CRM」の双方のサーバー間をマイクロソフトが提唱する連携方式「XMLウェブサービス」を利用することでシームレスにデータ連携させた。企業の営業担当が得た顧客や案件情報を、基幹業務のデータベースに統合することで、与信情報や納品・請求・回収情報などを迅速に表示できる。

 また、簡単なカスタマイズにより、マイクロソフトのエクセルからのデータ移行、携帯電話やPDA(携帯情報端末)からのデータ入力も可能になる。これらの特徴により、「商談を効率的にマネジメントでき、顧客開拓に向け提案、受注、納品、回収など営業プロセスを一貫して支援できるツール」(PCAの折登泰樹・常務取締役営業本部長)と、連携版としたことで中小企業向けの有用性を強調している。

 両社は、連携版の技術、営業、マーケティング分野で協力体制を構築。PCAの販売パートナー100社などを通じ販売する。今後1年間で、年商30-40億円の中堅・中小企業を対象に約30社、約3000ライセンスの販売を目指す。連携版の価格は、カスタマイズ費や企業規模により異なるが、1000-2000万円になる見込みという。

 PCAのドリーム21は累計100社弱に導入され、CECのワンダーウェブ/CRMも同313社に販売した実績がある。PCAの折登常務取締役は、「CRMの導入は大半が失敗に終わっているといわれている。基幹業務系と顧客管理系の両社がコラボレーションすることで、企業の営業力を強化する有効な戦略ツールを提供できる」と、自信を見せる。