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マイクロソフト ネットワークセキュリティで新技術 9月にも応用製品の供給を開始

2004/07/26 21:03

週刊BCN 2004年07月26日vol.1049掲載

 米マイクロソフト(スティーブ・バルマーCEO)はこのほど、ネットワークセキュリティを強化する新たな技術とサーバー用ソフトウェアを発表した。同社のパートナーから、「マイクロソフト製品はセキュリティ問題が完全に解決できていない」との要請を受け、「明確なルールを用意した」(マイク・ナッシュ・セキュリティビジネス&テクノロジーユニット・バイスプレジデント)と、今年9月までにワールドワイドで提供を開始する。

 新たなネットワークセキュリティは、セキュリティ技術の「ネットワーク・アクセス・プロテクション・テクノロジー(NAPT)」と、サーバー用ソフトウェアとして「インターネットセキュリティ・アクセラレーション・サーバー2004(ISAサーバー2004)」の2種類。ISAサーバー2004は、ウィンドウズ・サーバー2003のアップデート版「R2」に搭載される予定だ。

 NATPは、決められた安全基準に基づきネットワークを監視・管理でき、クライアント機がセキュリティ上で一定の基準を満たしていない場合、パッチをあてたり、ウイルス定義の更新を自動的に行う技術。この技術には、米マカフィーや米シマンテック、米トレンドマイクロなど25社のセキュリティソフトベンダーやハードウェアベンダーが賛同の意向を示している。この25社は、マイクロソフトのパートナーと協力しこの技術を企業に売り込む。

 ISAサーバー2004は、アプリケーション関係のファイアウォールやVPN(仮想私設網)などを提供するツール。従来のファイアウォールで検知できなかった多くの脅威を取り除くことができるという。近く、米ヒューレット・パッカード(HP)がISAサーバー2004に準拠したハード製品を発売する。ナッシュ・バイスプレジデントは、「今後は、セキュリティ関連でPKI(公開鍵基盤)に関する製品も順次出していく計画だ」としている。
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