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内田洋行 スーパーカクテル最新版への移行本格化

2004/08/02 21:07

週刊BCN 2004年08月02日vol.1050掲載

 内田洋行(向井眞一社長)は、今年度(2005年7月期)末に発売予定のERP(統合基幹業務システム)新製品「スーパーカクテル・バージョン5.0」(仮称)へのマイグレーション営業を本格化させる。

 国内のスーパーカクテルシリーズの累計納入社数は約3000社で、このうち現行バージョンの4.0シリーズより古いバージョン3.0シリーズ以前のユーザーは約7割、2000社余りを占める。新製品出荷開始までに、このうち3分の1にあたる700社程度から新製品へのマイグレーション受注の獲得を目指す。

 マイグレーション営業では、直販および既存の販売パートナーを動員するのに加え、今回から新規で日本アイ・ビー・エム(日本IBM)の販売チャネルを活用する。IBM製品のユーザー企業が持つ情報システム部門や子会社が情報システムを外販しているケースが全国に70-80事業所あると見られ、内田洋行では、日本IBMの協力を得ながら、こうした事業者との協業を積極的に進める。

 スーパーカクテルシリーズは、これまで販売管理システムを中核として展開してきたが、新版のバージョン5.0からは、より統合されたERPを目指す。オリジナル開発の財務会計システムのさらなる機能強化を図ると同時に「他社の業務システムとの連携もこれまで以上に促進する」(朝倉仁志・内田洋行情報システム事業部営業推進部部長)と、他社システムとの連携も含めた統合ERPに仕立てる。

 たとえば、IBMユーザー企業の情報システム部門や子会社が、すでに自社の基幹系システムや他社製業務システムを取り扱っていたとしても、そのなかで新版スーパーカクテルが補完できる部分からまずは連携を始める。スーパーカクテルのみを売り込むのではなく、既存システムとの連携を重視することで、より柔軟な販売チャネル拡大を見込む。
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