ターボデータラボラトリー(古庄晋二社長)は今年度(2005年7月期)、パートナー数を現在の10社から2倍程度増やし、主力技術のメモリ上で動く超高速データベースエンジン「DayDa.Laboo(デイダラボー)」の販売体制を強化する。中堅・大企業から問い合わせが増加したことから、チャネル数を増やして受注拡大を狙う。

 デイダラボーは、RDB(リレーショナルデータベース)を使わず、パソコンやサーバーにインストールするだけでメモリ上で高速にデータ処理ができる技術。昨年初めに米国特許を取得し、国内でも特許を申請している。

 国内では現在、富士通や日立製作所系のシステムインテグレータ、ソフトウェア受託開発のクロスキャット、ハイマックスなど10社が同社のパートナーとして登録している。このパートナー経由と直販で、大手クレジット会社など15社に導入実績がある。今年度は、問い合わせのある中堅・大企業のシステムをサポートしている受託ソフト会社やシステムインテグレータのうち、ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客情報管理)など、高速処理を必要とするアプリケーションを自社で持つITベンダーなどを10社程度増やす予定だ。

 通常のRDBは、毎回のデータ要求ごとに、データ変換のプロセスが伴う。このため高速なプロセッサ性能を生かせず、連続的にデータをプログラムに転送できない欠点がある。富士通では、社内の調達システムに使用しているUNIXサーバーの月次バッチ処理に際し、デイダラボーを導入したが、通常12時間かかる作業が12分間に短縮できたという。

 ターボデータラボラトリーはこのほど、デイダラボーを使いアプリケーション開発ができるツール「LIFIT(ライフィット)」の提供も開始し、パートナー支援を強化した。杉本薫・取締役営業開発部長は、「DBアクセスが1日100万件を超える企業などでは、(デイダラボーの導入により)データ処理が高速にできるため、マネジメント管理技術として活用できる。新しい技術なので、有用性を理解して活用してくれるパートナーを募りたい」と話す。

 同社は、来年中にAMDと共同でプロセッサの処理速度を上げるソフト「DayDa.Laboo for AMD64」(仮称)を発売する予定にしている。今年度はこれらを含め、3年後のIPO(新規株式公開)を果たす布石として、業績拡大を図っていく。