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ダイヤモンドコンピューターサービス 「プロサーブ」を総合ブランドへ 30-40億円の売上増目指す

2004/08/30 21:06

週刊BCN 2004年08月30日vol.1053掲載

 ダイヤモンドコンピューターサービス(後藤明夫社長)は、給与人事サービスの「プロサーブ」を、顧客企業の金融会計に関する総合サービスへと大幅に拡充する。「プロサーブ」は主に給与人事のアウトソーシングサービスだが、これに同社の得意とする金融会計のサービスを付加し、総合サービスのブランドとすることで事業の拡大を図る。早ければ来年度から実施する。

 ダイヤモンドコンピューターサービスは、自社オリジナルのビジネスを拡大するため、給与人事アウトソーシングを中心とした「プロサーブ」を、金融会計に関する総合サービスのブランドとして位置づけ、サービス体系を大幅に拡充する。これにより新生「プロサーブ」事業として、ここ数年のうちに新規に30-40億円の売上増を見込む。

 昨年度(2004年3月期)の連結業績は5期ぶりの増収増益に転じた。既存の大口取引先である金融機関以外の一般企業向けのビジネスを大幅に増やしたことが増収増益に寄与した。

 一般企業向けのビジネスの一層の拡大を目指して、まずは「プロサーブ」を給与人事に限った商品ブランド名から、全社的な総合サービスのブランド名とする。これにより自社オリジナルの総合サービスとしての「プロサーブのブランドを育てる」(後藤社長)と、独自性を前面に出したビジネス展開を進める。

 金融会計を専門とする技術者を多く擁する同社では、「企業の会計処理や金融機関との連携に関してトータルに対応できるシステムインテグレータとして、プロサーブブランドを活用する」(同)と、企業の資金管理に強いブランドイメージを広く市場に浸透させる。

 同社では一般企業向けビジネスにおいて金融会計を柱とする“F&A(ファイナンス&アカウンティング)ソリューション”を主力として位置づけており、「新生プロサーブをはじめとするF&Aソリューションを伸ばし、同分野のリーディングカンパニー」(同)になることを目指す。

 金融機関など同社の大口顧客のIT投資が減ると減収減益に陥るという悪循環を断ち切り、新生プロサーブをはじめとするF&Aソリューションを原動力とした一般顧客向けの事業をさらに拡大させていくことで増収増益を持続させる。

 プロサーブは、昨年6月、単に「給与計算システム」と呼んでいたものを、同システムの大幅機能拡充を機に「プロサーブ」へと変更した。その後、今年7月に、担当事業部の名称を「人事給与トータル事業部」から「プロサーブ事業部」へと、サービス名を前面に出した事業部名に変更。今後は、同社の強みであるF&Aソリューションの柱として、より総合的なサービスをプロサーブ名で提供する予定だ。
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