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シーフォーテクノロジー 米暗号技術認定を近く取得 ノウハウ提供サービスを事業化

2004/09/20 21:09

週刊BCN 2004年09月20日vol.1056掲載

 暗号化ソフト開発・販売などのシーフォーテクノロジー(三住光男社長<b>=写真</b>)は、米国標準技術局「NIST」などが運営する、暗号モジュールの安全評価および認定取得制度である「CMVP(暗号モジュール評価プログラム)」の認定を近く取得することを受け、そのノウハウを「CMVP」取得支援コンサルティングサービスとして事業化する。今回、CMVP認定を取得すれば、、、

 暗号化ソフト開発・販売などのシーフォーテクノロジー(三住光男社長=写真)は、米国標準技術局「NIST」などが運営する、暗号モジュールの安全評価および認定取得制度である「CMVP(暗号モジュール評価プログラム)」の認定を近く取得することを受け、そのノウハウを「CMVP」取得支援コンサルティングサービスとして事業化する。今回、CMVP認定を取得すれば、日本のIT企業でシーフォーテクノロジーが初めてとなる。自社で培った取得のための経験やノウハウを生かし、暗号製品を開発・販売するITベンダー向けに、認定取得のための支援サービスを行う。

 シーフォーテクノロジーは、自社開発の暗号化技術や電子透かし技術を用いたセキュリティ関連のミドルウェアやパッケージソフトを開発・販売している。CMVPの認定を受けることで、自社製品の安全性をアピールするとともに、「他のITベンダーからCMVPに関する問い合わせが増えている」(三住社長)ことから、新サービスとして事業展開することにした。暗号技術の評価認定制度は日本には存在しないため、現在、各社が独自の基準で暗号化技術を開発しており、「安全性を証明する制度がないために、国内の暗号化製品は野放し状態で開発が進んでいる」のが現状と、三住社長は指摘する。

 CMVPが発表するリストによれば、これまでCMVPの評価を受けたなかで、モジュールに欠陥のあった暗号技術は約50%にも及んでいる。CMVPは、米国で制定された暗号モジュールのセキュリティ要件「FIPS140-2」に準拠しているかを評価・認定するプログラム。暗号モジュールが「FIPS140-2」に実際に準拠しているかを判断するために、暗号モジュールに対する試験を行っている。認定が決定されると、IT企業には「FIPS140-2」の適合認定書を発行しており、自社製品の国際的な整合性と安全性を誇示できる。
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