リコー(桜井正光社長)は基幹システムプリンタ事業の強化に乗り出した。1月27日、東京・JR品川駅前の品川イーストワンタワーに基幹システム向けプリンタに特化したショールーム「リコープリンティングソリューションスクウェア」を開設した。基幹系プリンタは専用機からオープン化への流れが明確になってきているが、リコーと同社のプリンタ専業会社であるリコープリンティングシステムズ(RPS、片山利昭社長)は、この機を捉えてシェア拡大に乗り出した。ショールームは、システムインテグレータや帳票ベンダーといった販売チャネルとの連携強化などを狙う拠点としての役目を担う。

 RPSは昨年10月1日、日立製作所から日立プリンティングソリューションズを買収、リコープリンティングシステムズに衣替えを図り、グループ会社に加えた。

 ショールームは、フロア面積が598平方メートルで、プリンタや帳票システムを置く展示・デモ室が217平方メートル。セミナー室や応接室、会議室を備え、リコーとRPSのシステムエンジニア(SE)など専任スタッフ30人が常駐する。

 展示・デモ室には、リコーのレーザープリンタ「IPSiO」やデジタル複合機「imagio Neo」、RPS製プリンタなどの基幹系プリンタと、基幹系の分散出力用プリンタに限定して展示している。

 企業のシステム環境を想定したサーバーやソフトウェアなども用意し、企業担当者やシステムインテグレータなどが、出力や指定用紙の通紙確認、帳票ソフトを使った帳票開発や検証などに活用できる。

 ショールーム所長でリコーの平岡昭夫・販売事業本部ソリューション企画室室長は、「単に製品を展示するだけでなく、企業やチャネルに実験室として使って欲しい。帳票ベンダーなどと一緒に、新アイデアや価値をここから発信する」と、帳票やソフト、システムなどのプロダクト開発拠点としても利用する。

 リコーは、基幹系プリンティング市場は2007年に向けて、連続帳票、カット紙ともに、従来のオフコンや汎用機の専用プリンタから、オープン系プリンタへ乗り換える需要が急速に拡大すると予測する。

 同社によると、03年末現在、国内で稼働する基幹系プリンタは約9000台とされる。このうち、8割以上がチャネル直結の専用プリンタだ。「企業はコスト削減のため、基幹系プリンタをダウンサイジングしてオープン系に切り替え、集中プリントから分散プリントへ移行している」(リコーの小林博・上席執行役員LP事業部長)として、今後、リプレース需要が拡大することに期待している。

 リコーは、ショールーム開設や販売チャネルの強化などで、07年度(08年3月期)までに基幹システム向けプリンティング市場で、台数シェアを現在の倍の約40%を目指す。