ITベンチャーや研究機関のプレゼンテーションを通じて新たなITソリューションとビジネスチャンスを探る「インターメディアフォーラム2005」(大阪府、日本能率協会主催)が、このほど大阪産業創造館(大阪市中央区)で開催された。5回目を迎えた今回は、参加企業や研究機関のプレゼンテーションに重点を置き、直接的に商談や情報交換につなげることを狙った。特別講演では、関西広域連携協議会事務局も務める田中英俊・同志社大大学院客員教授のほか、本紙にコラム「大遊泳時代」を連載中の前川洋一郎・松下電器産業役員も「デジタル革命が生み出す新家電・新サービスの潮流」のテーマで講演した。

 2月2日と3日の両日にわたり開かれた同フォーラムには、ITを活用した新しいビジネスモデルやデジタルコンテンツ、IT関連製品・ネットワークサービスなどの分野から46のベンチャー企業や大学等の研究機関が参加。それぞれが有する製品や技術の展示とプレゼンテーションが行われた。ICタグを利用した生徒の登下校情報配信システムやホームページを必要としない対面型ショッピングサイト、国際電子商取引(EC)コラボレーションツールなど、ニーズや実用性の高い取り組みが紹介された。

 本紙にコラムを連載中の前川・松下電器役員は、デジタル革命の現状と今後の進展について講演を行った。現在のデジタル家電市場の拡大をアナログからの置き換えが軸となった第1次デジタル革命と位置付けたうえで、技術にとどまらずバリューチェーンや産業の集積も「ブラックボックス」になり得ると指摘。そのうえで「モノ・知恵・技術がともなったサービスとして本当の意味での第2次デジタル革命が進展、パソコンからノンPCの時代を迎え、経済成長につながる」との見方を示した。