キヤノンシステムソリューションズ(浅田和則社長)は、セキュリティソフト販売事業で、認証と暗号化機能を備えたパソコン向けソフト「コンピュセックシリーズ」を3月下旬に発売する。大企業の一部門や中堅・中小企業(SMB)を中心に売り込み、発売後1年間で1万本の販売を見込む。

 新製品は、同社のパソコン向けセキュリティソフトのなかで、ウイルス対策、スパイウェア対策、パーソナルファイアウォールに次いで4番目。内部からの情報漏えいを防ぐ製品は今回が初めてとなる。まずは法人向けに販売し、個人消費者向け市場でも発売する計画だ。個人情報保護法施行を前に、内部セキュリティ対策製品の需要が急増していることから、今回、情報漏えい対策製品を初めてラインアップに加えた。

 コンピュセックシリーズは、パソコンのユーザー認証と、データの暗号化を施すことでパソコン内の情報漏えいを防ぐツール。専用のUSBキーかスマートカードをパソコンに差し込み、パスワードとIDを入力することで強固なユーザー認証を行う。

 パソコンが起動中にUSBキーかスマートカードを抜くと、パソコン上のデータがすべて暗号化され、パソコンから離れているときでも情報が漏れることを防げる。外部メディアにコピーするデータの暗号化も可能で、データを格納したUSBフラッシュメモリなどを紛失した場合でも、情報が漏れる心配がない。

 開発元は、シンガポールのセキュリティメーカーであるシーイーインフォシス。キヤノンシステムソリューションズが日本での独占販売代理店契約を結んでいる。価格はUSBまたはスマートカード(リーダも含む)添付のPro版で2万790円。ソフトウェアのみで1万3440円。

 販売については、まずは法人市場を開拓する。直販に加え販売パートナーを通じた間接販売の両チャネルを活用する。将来は個人ユーザー向けにも「ダウンロード販売サイトを活用してアプローチしていく」(山本昇・セキュリティソリューション事業部セキュリティ営業部グループ長)計画だ。

 キヤノンシステムソリューションズでは、生体認証機器などシーイーインフォシスの他のセキュリティ製品の販売についても今後積極的に取り扱っていくとしており、シーイーインフォシスとの協業で、さらにラインアップを揃えていく。