システムインテグレータのリフレクション(名古屋市、井戸哲也社長)は、ユニークな方法で迷惑メールを遮断するゲートウェイシステム「ギオン」を開発した。4月から本格的な販売を開始し、来年度(2006年3月期)末までに約1億円の売り上げを目指す。

 迷惑メールは、1度に大量のメールを送信することを重視しており、インターネットの標準規格に準拠していないことが多い。ギオンでは、この点に着目し、標準規格から逸脱したメールを瞬時に判断し、受信を拒否することに成功した。リフレクション取締役で中京大学の鈴木常彦・情報科学部情報科学科助教授は「この方法で迷惑メールの約9割」を遮断できると自信を見せる。

 さらに、迷惑メールであることが疑わしいメールについては、受信側サーバーの反応を故意に遅らせることで対処する。短い時間で大量に迷惑メールを送信しようとする迷惑メールサーバーは、受信側の接続速度の遅さに耐えきれずに接続を遮断することが多い。この特性を逆に利用し、「牛歩戦術で迷惑メール送信者に送信をあきらめさせる」(井戸社長)対策だ。

 上記2つの遮断方法を潜り抜けた迷惑メールは、ブラックリストなどをつくることで対処し100%近い遮断を目指す。仮にインターネットの標準規格に従って迷惑メールが送信されてきた時は、「受信側は標準規格に沿ってブラックリストを作成できるため、簡単に受信を拒否できる」(同)と、送信元の情報を詐称するなどした規格外の迷惑メールよりも簡単に受信を拒否できるという。