NEC(金杉明信社長)は、高付加価値の無停止型サーバーやブレードサーバーが本格的な成長期に入るなかで、高付加価値サーバーに注力していくことでシェア拡大を狙う。低価格を武器に販売台数シェアを伸ばす日本ヒューレット・パッカード(日本HP)やデルなど外資系ベンダーの追い上げには低価格製品で対抗しつつ、一方で高付加価値型の品揃えを強化しシェアアップを狙う。

 NECの無停止型サーバー「Express5800/ftサーバ」シリーズは、2002年度(03年3月期)の販売開始から3年間で約5000台を販売してきた。今年度(06年3月期)は「本格的な成長期」(細谷豊造・パートナービジネス営業事業本部長)に突入したことを受けて、単年度で新たに前年度比2倍の販売を見込む。「Express5800/ブレードサーバ」シリーズについても昨年度(05年3月期)2倍の販売台数を目指す。

 無停止型サーバーはプロセッサなどを多重化しているのが特徴。一部が不具合を起こしてもシステムが停止しない構造になっている。価格は多重化していない通常の同等サーバーに比べて「2倍強」(NEC関係者)という。

 停止が許されない基幹業務システムを中心に納入が進んでおり、「顧客企業の要望を踏まえ、基幹システムは無停止型サーバーをベースに構築するケースが急増している」(NEC販売特約店)と、販売パートナーに無停止型サーバーを拡販する基盤ができつつあることも販売増に結びついている。ブレードサーバーもASP(アプリケーションの期間貸し)サービスなど、アクセスが集中するシステムの基幹サーバーとして引き合いが増えている。

 IT調査会社のMM総研によれば、NECの04年1-12月国内PCサーバーの出荷台数シェアは22.1%でトップ。しかし、シェア争いで日本HPやデルが迫っており、高付加価値サーバーやIP電話など通信とコンピュータの融合製品「ユニバージュ」や情報セキュリティ関連のソフトウェアなど、NECの総合力を生かした収益拡大策を推進する。