【台北発】組立パソコン用パーツ大手メーカーの台湾ギガバイト・テクノロジーがグローバルビジネスを加速する。中東やロシアなどでのシェア拡大を目指し、価格競争力のある中位機種のマザーボードなどを次々と市場投入する方針だ。

 ギガバイトは、パソコンおよび関連機器の未開拓地域といわれるマーケットでシェアを拡大することに力を注いでいる。中東では45%のシェアで首位に君臨している。ほかにも、ロシアで40%、アフリカで35%などと高いシェアを獲得。中国では他の地域よりシェアが低いものの、10-15%で推移している。

 チャネルビジネスを統括するデビット・チャン・ゼネラルマネージャーは、各地域でシェアを高めていることについて、「競合他社と比べOEM(相手先ブランドでの製造)比率が少ないことが高いシェアを築いた要因」とアピールする。

 ワールドワイドでのOEM比率は約20%。残りの約80%は自社ブランドでの製造で、チャネルを通じてビジネスを手がけている。シェアアップを図る地域については、「中位機種を中心にユーザーが購入しやすい価格帯で次々と製品を市場投入する」方針を掲げる。各地域での売上高は明らかにしていないものの、「シェア拡大を図る地域については、今年度は前年度より20%程度の増加が見込める」と自信をみせる。

 米国や欧州、日本でのビジネスについては、「シェア拡大を狙わずに高機能の製品を発売する付加価値戦略を展開する」と、全く異なった対策を講じるという。PCクーラーの静音機能やマザーボードのオンボード機能などの性能向上を追求。競合他社が真似できない機能を追加していくことで、これまで獲得したユーザーの囲い込みを図っていく模様だ。

 同社の地域戦略は、シェアが拡大できる地域でブランド力を高めてワールドワイドでの知名度を向上する方法であり、これら地域でトップを確保すれば、プライスリーダーとしての地位も築くことが可能と見る。

 一方、米国や欧州、日本では、ユーザーの高付加価値ニーズが高く、「成熟した市場」(チャン・ゼネラルマネージャー)であるため、低価格などでシェアを高めてもビジネスとして“旨味”がないと判断したようだ。これら対照的な地域戦略を採用していくことで、ワールドワイドでのシェアアップを図っていく。