ソフト開発のリアルコム(谷本肇社長)は、IP電話やインスタントメッセンジャー、ブログなどコミュニケーションツールと主力製品のナレッジマネジメントシステムとの連携を強化する。同社のナレッジマネジメントシステムは、知識を持つ人に重点を置いており、コミュニケーションツールとの連携を進めることで、人と人との結びつきをより強め、迅速なコミュニケーションを実現する。こうした取り組みを通じて他社との差別化を進めてシェア拡大に結びつける。

 リアルコムの開発したナレッジマネジメントシステム「ナレッジマーケットシリーズ」は、従来のデータ蓄積型の方式に加えて、誰がどのような知識をもっているかを組織横断的に可視化、顕在化し、自由に検索できるのが最大の特徴。必要な知識を持つ人とより円滑なコミュニケーションを図るため、インターネットと親和性の高いIP電話や文字をベースにリアルタイムの会話ができるインスタントメッセンジャー、ウェブを利用した会議システムなどとの連携を強化する。すでに1部案件で連携を進めているが、今後は標準的な機能の1つとして製品への取り込みを順次進める。

 また、爆発的に普及したブログの機能も取り入れる。「ナレッジマーケットシリーズ」は、参加する人の経歴や発言記録などを個別のホームページに書き記すことで「社内のナレッジのある人の可視化」(谷本社長)を行ってきた。今後はブログの機能を追加していくことで、使い勝手をさらに向上させ、より円滑なコミュニケーションを進めていく。ブログ機能は今年度(2006年6月期)中に追加する予定だ。

 従来のナレッジマネジメントシステムは、文書などをデータベース化し、必要な時に検索して取り出す手法が中心だったが、リアルコムでは個々人が持っている“生きた情報”のマネジメントを重視。必要な情報を持つ人がどこにいるのかを可視化し、迅速にコミュニケーションできる仕組みを強化する。こうしたコンセプトが評価され、昨年度(05年6月期)、同社のナレッジマネジメントシステムを採用した企業は累計で前年度比約2倍の約80社に達した。現在も同様のペースで採用社数が増えていることから、今年度末の採用社数は累計160社程度に増える見込み。

 また、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)のグループウェア「ノーツ/ドミノ」との連携を図り、日本IBM系の販売チャネルの開拓を進めるなど、販路の拡大に努めている。