ディサークル(西岡毅社長)は、企業ポータルソフトの「POWER EGG(パワーエッグ)」の拡販策として、エントリーモデルである「POWER EGG QUAIL(パワーエッグクエール)」を正面に出し「情報活用+セキュリティ」に最適のソリューションであることを訴えていく。「内部からの情報漏えい対策として、階層や部署によってアクセス制御を行うことは非常に重要だが、組織異動の激しい企業では、そのメンテナンスに苦労している。クエールなら、新部署に異動させるだけで、自動的にアクセス権限のメンテナンスを行う。この機能を正面に出し、新規ユーザーに積極的にアプローチしていく」(西岡社長)意向だ。

■アクセス制御が簡単

 パワーエッグの販売実績は、9月末で840社、14万5000ライセンスに達した。うち、民間企業が780社、自治体が60で、「上期は、自治体向けと大手・中堅企業への販売が好調だった」(西岡社長)という。

 年商1000億円超の企業が約30社になり、この規模の企業からの引合いも好調だという。

 売り方としては、「基幹システムとパワーエッグの連携システムに力を入れた。堅調に伸びており、当社ビジネスのコア事業になった」(西岡社長)という。ただ、基幹システムがらみでは商談時間が長いこと、投資金額の大半が基幹システムに回り、パワーエッグはおまけ的に扱われるなどの問題点も浮上していた。

 これを打開するために、これから力を入れようとしているのが、エントリーモデルである「クエール」の拡販。クエールは、「社内の情報を共有し、保護しながら活用」することをコンセプトとした情報マネジメントポータルである。

「いま、セキュリティ対策が大きな注目を集め、誰がどのレベルまでの情報を見て良いかといった権限を設定するアクセス制御が一般化しつつあるが、ここで大きな問題として浮上しているのが、異動時のアクセス権限のメンテナンスが大変だという問題だ。組織改革が頻繁な企業あるいは大きな異動があったときなど、担当者がこのメンテナンスで泣いているという話を良く聞く。クエールでは、組織、役職、グループ、地区、個人に分け、多様な設定、組み合わせでアクセス権限を設定できるようにしているが、もし異動があった時は、その人間を新しい部署にもっていくだけでメンテナンスができる。ワークフローおよび世代別組織図の技術を持っているからこその機能だ。クエールはそのほか多くの特徴を持っているが、当面は、この“情報活用+セキュリティ”を正面に出して商戦に当たる」と西岡社長は強調する。

 最近も、13グループを擁する企業から、この機能が認められて受注にこぎ着けたが、「話は思わぬ方向に発展した」(西岡社長)という。各グループ会社は、それぞれでサーバーを導入していたが、「サーバーも統一しよう。運用管理が大変だから、アウトソーシングしよう」(西岡社長)ということになったのである。

「まず、情報活用+セキュリティで入り、サーバー統合にまで進むというのは、非常に実現性の高いビジネスモデルだ。システムインテグレータの皆様は、ぜひこのモデルを検討して欲しい」と西岡社長は呼びかける。

■デルとも提携

 新しい試みとしては、デルとの提携にも踏み切った。デルは、日本国内におけるISV(独立系ソフトウェアベンダー)との連携強化を狙いに、コラボレーション・プログラム「デルISVアリーナ」を8月に開始したが、ディサークルはこのプログラムに参加した。

「当社はユニアデックス(UNIADEX)と提携、10月28日に第1回の“企業ポータルセミナー”を開催した。グループウェアの入れ替え、情報漏えいリスク、社内メール文化からの脱却という課題を抱えている企業をターゲットに、まずはセミナーへ参加をという形で働きかけていく。将来的にはデルとの共同で、新しいサーバソリューションモデルの展開もしていく」(西岡社長)意向だ。

■新製品も用意

 11月24日には、パートナー向けのカンファレンスを開催するが、この場では新製品の計画も詳細に説明する予定だ。

「クエールはいまバージョン1.7だが、これを1.8にあげ、ポータル機能の強化、セキュリティ機能の強化、ワークフローエンジンの強化でさらなる基幹連携を図り、拡販を目指す」(濱野宏和常務)意向だ。