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EDコントライブ サポートビジネスに着手 年内をめどにサービス化

2005/11/07 12:44

週刊BCN 2005年11月07日vol.1112掲載

 不正コピー対策ソフトの開発などを手がけるイーディーコントライブ(小椋量友紀社長兼CEO)は、セキュリティ関連のサポート事業に着手する。年内をめどにサービスのメニューをまとめ、06年度(07年3月期)から本格的に開始する予定だ。これまでのセキュリティ関連ビジネスは、不正コピー対策ソフトを搭載したUSBフラッシュメモリの販売など、プロダクト面でのアプローチが中心だった。サポートをビジネスとして立ち上げることで利益ベースの赤字改善をはかる。

 サポートビジネスの新規事業は、パスワードの設定や暗号化、セキュリティ関連ソフトと既存システムの連動などを代行する導入支援や、導入後の運用代行などが中心。千葉市中央区にあるソフト開発の生産・物流拠点をサポートセンターとしても活用する。具体的なメニューについては今後詰めていき、「今年末までには準備を整える」(小椋社長兼CEO)予定だ。

 顧客開拓は、ディストリビュータなど既存の販売パートナーだけでなく、新たにシステムインテグレータ(SI)とのアライアンスも含めて展開していく。

 今年3月に発売した暗号化アプリケーション内蔵のUSBメディア「セーフティ・ディスクロージャーUSB」に対して、ユーザーから既存システムとの連動を望む声が寄せられたのが、サポート事業進出のきっかけとなった。

 「USBを使って自宅や出張先の作業で業務を効率化できるうえに、情報漏えいも防止できるという点が評価された。さらに既存システムとの連携を図るために、SIがソリューションの一部として販売してくれるので、新規販路の構築にもめどがついてきた」と自信をみせる。

 現段階では、SIなど10社程度と協業を進めており、「今年度中には、セーフティディスクロージャーUSBと、SIのアプリケーションを組み合わせたソリューションの導入実績が出てくる」という。

 昨年度は、売上高が前年度並みの25億7000万円で、利益は赤字だった。サポートビジネスに着手することによる業績への効果については、具体的に明らかにしていないが、「売上高が極端に伸びることはないものの、利益面では改善に向かうことは確か」と収益の構造改革効果をアピールする。
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