セキュリティアプライアンス開発・販売のブルーコートシステムズの日本法人であるブルーコートシステムズ(辻根佳明社長)は、SSL(セキュア・ソケット・レイヤ)で暗号化された通信内へのウイルスやスパイウェアなどの侵入を防御する機能を開発した。来年2月に発売する統合アプライアンス「Proxy SGシリーズ」の新バージョンで対応する。

 新機能は、SSLで暗号化されたネットワークのセキュリティ対策を施せるのが特徴。SSLで暗号化されているトラフィックの中身をアプライアンスで自動複合化し、ネットワークのなかにウイルスやスパイウェアなどの不正プログラムがないかをチェックする。

 これによって、暗号化された不正プログラムの侵入を防ぐことが可能になる。複合的な処理が必要になるが、通信速度が低下する影響はないという。

 米本社の調べによると、全トラフィックに占めるSSL暗号化データの比率は、昨年が全体の5-10%だったが、今年は15-20%まで上昇する。さらに来年には30-35%まで増えると予測している。

 SSLを用いた通信が増加傾向にあるなか、「暗号化されたトラフィックの中身が分からないため、(暗号化された)不正プログラムが潜んでいても検出できない」(水品巧システムズエンジニア)という問題が表面化している。同社はこうした問題に着目して、今回の技術を開発した。

 利用するためには、アプライアンスとは別に専用カードとソフトウェアライセンス費用が必要。価格は代理店経由の販売のためオープンだが、市場での実勢価格は、10万─20万円の見込み。

 販売面では、2次代理店への支援施策を強化する。「これまで2次代理店とのコンタクトが手薄だった」(辻根社長)という課題を打開するため、12月1日から2次代理店へ直接情報を提供できるようホームページを改良した。2次代理店が販売パートナー向けサイトを閲覧できるようにする。また、一定の販売金額に達した場合は、パートナーに利益を還元する「インセンティブ制度」も開始した。

 日本法人の今年度(2006年4月期)上期業績は、前年同期比約50%増で伸びた。辻根社長は、「同新機能を提供することで、下期は最低でも前年同期比で50%増の伸び率は達成する」と話し、ワールドワイドにおける日本市場の売り上げを昨年度の2倍にあたる12%まで高める。