ディサークル(西岡毅社長)は11月14日、第11回ディサークル・パートナーズ・コンファレンスを開催し、下期の重点施策などを発表した。このなかで、開発環境をJavaに統一する「Javaシフト」を宣言、注目を集めた。同社は企業ポータルソフトPOWER EGG(パワーエッグ)を開発・販売し、9月末で840社、14万5000ライセンスの納入実績を持つ。これまでは、SQLサーバー版、オラクル版、Java版を商品化していたが、今後はJava版一本に絞る。「リソースの集中による開発のスピードアップ」(西岡毅社長)を図るのが狙い。

 同社はこれまで、オラクル版、マイクロソフトのSQLサーバー版は、開発言語としてASP(アクティブサーバペイジ)、VB6(ビジュアルベイシック6.0)を利用して構築してきた。しかし、マイクロソフトによるVB6のサポートは08年3月に終了する一方、ASP、VB6から後継のASP.NET、VB.NETに単純移行はできないことから、対策を検討してきた。

 「このままオラクル版、SQLサーバー版の機能改善を継続すると、メーカーサポートのない言語製品を販売することになり、ユーザーやパートナーに迷惑をかける」(濱野宏和常務)と判断、06年9月頃までに実施するサービスリリースをもって、機能改善は止めることを決めた。製品サポートは、09年3月まで継続する。

 「開発のスピードアップを図り、より使い易く、安心して、導入効果をあげられる製品を提供するには、Java一本化が最適と判断した。Java版は、100人同時使用などの高負荷時のレスポンスに優れ、信頼性や拡張性を向上しやすいことはこれまでの経験でわかっている。コストも15―35%くらいは削減可能になるはずだ」(西岡毅社長)としている。

 現在のオラクル/SQLサーバー版ユーザーには、1.Java版へのライセンス切り替えは無償(POWER EGG保守サービス契約の締結が必要)2.Java版へのデータ移行ツールを無償提供(同)3.Java版ではAPサーバーが必要になり、SQLサーバー版ユーザーはオラクルデータベースの購入が必要になるが、それぞれキャンペーンとして特別価格で提供――などの移行施策を用意している。

 Java版の最新製品「POWER EGGVer1.8」を12月26日に発売する。

 同社は、下期の重点施策として、1.POWER EGG QUAIL(クエイル)の投入による「サーバー拡販モデル」の深耕2.「基幹連携モデル」の継続推進などを掲げている。