デジタル家電向けソフトウェア開発のデジオン(田浦寿敏社長)はこのほど、家庭内ネットワークに対応したデジタル家電向け組み込みソフト用の製品開発キットを提供するため、パートナープログラムを開始した。

 来年に向けて、デジタル家電やパソコンなど異種デバイス間でデジタルコンテンツを共有する規格「DLNA(デジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス)ガイドライン」に対応した機種が増えると予測。

 これまで、自社でDLNA対応の組み込みソフト開発を手がけ、家電メーカーに納入していたが、「すべてを当社で賄うのが難しくなった」(長谷川聡取締役事業開発担当)と、製品開発キットをシステムインテグレータ(SIer)に提供する。

 今回、SIerに提供するのは、家庭内ネットワークに接続された複数のパソコンでビデオや音楽などマルチメディア・コンテンツを共有するソフト「DiXiM(ディクシム)」の製品開発キット「DiXiM SDK」と「DiXiM HAK」。同キットはこれまで、同社が手がける組み込みソフト開発に利用していた。これを、家庭内ネットワーク製品の組み込みソフトを開発するSIerに提供する「DiXiMデベロップメント・パートナープログラム」を開始した。

 同プログラムは、同キットを利用してソフトを開発する「インテグレーションパートナー」と、同キットで未対応のプラットフォーム(ITRONなど)へのポーティング(開発)までを行う「プラットフォームパートナー」の2種類。パートナーの対象となるのは、家電メーカーと取り引きがあり、デジタル家電への組み込みソフト開発に実績があるほか、具体的な開発案件の見込みがあるSIerなどだ。

 同社は、これらパートナーが開発した組み込みソフトを、採用したデバイス数に応じてライセンス料を得る。

 同キットが準拠する「DLNAガイドライン」は、松下電器産業やソニーなど有力メーカーが2003年6月に制定した技術的規格。現在、DLNA対応を表明するメーカーは約230社に達する。

 最近では、DVDレコーダーや液晶テレビ、パソコンなど、DLNA採用機種が増えている。「これまでは、ハイエンドのAV(音響・映像)機器にDLNAが採用されてきたが、来年はローエンドにも普及していきそうだ」と、多くのデジタル家電やパソコンにDLNA対応の組み込みソフトが標準搭載されると見ている。