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四国情報管理センター 独自ソフトをASPで展開 合わせて代理店網整備も

2006/01/02 12:50

週刊BCN 2006年01月02日vol.1119掲載

 四国情報管理センター(中城幸三社長、高知市)は、事業基盤拡充の一環として2006年度からASPによるオリジナル・ソフトウェアの拡販に乗り出す。全国展開に向けた代理店網整備を進めるとともに、まずは民間企業向けソフトからスタートし、地方自治体向けソフトにも展開する。四国域外での新たな収益の柱に育て、事業の安定化を目指す考えだ。

 同社はこれまで、自動車教習所向けシステムや競輪出走表編集システムなど、特徴のあるオリジナル・ソフトを開発してきた。いずれもターゲットは、地盤である高知県や四国域内が中心となっているが、九州や中国地方などにも導入実績がある。生産管理システムのように一般的ではないものの、全国的に需要が見込める、と考えている。

 従来は、ユーザーごとに現地で導入していたが、05年度に自社のデータセンターを開設したことから、ASPによる全国展開を図ることにした。また、地方自治体向けについても、財務会計システムなどで競争力のある製品を有しており、第1段階である民間企業向けの展開に次いで、投入していく考え。

 販売チャネルの拡充については、直販のほか、代理店網の整備も進める方針。代理店を通じ、地域ごとのユーザー数がまとまれば、代理店など現地のデータセンターを活用することで、サポート力の向上もはかる。

 05年度は、自治体合併関連のシステム開発が好調だったが、06年度以降は減少する見通し。また、四国域内も需要の急拡大は見込めないため、競争力の高い製品を全国展開し、事業基盤の拡充を進める。
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