サイボウズ(青野慶久社長)は、大企業向けグループウェア「サイボウズ ガルーン2」の業種特化版の開発をパートナー企業とともに進める。昨年1月、前バージョンのガルーン1をもとに、NECソフトと共同開発した病院向けグループウェアの販売が好調なことから、他業種にも横展開することで販売に弾みがつくと判断。パートナー企業とともに、各業種特有の機能を盛り込んでカスタマイズする。教育機関や製造業などの各業種に強いパートナーとの協業体制確立を急ぐ。

 NECソフトと共同開発した「院内ポータルソリューション(サイボウズ ガルーン メディカルパック)」は、「ガルーン1」をもとにした病院向けグループウェア。昨年1月に発売し、12月の段階で10病院、1万2000ライセンスの販売実績があり、「予想以上に好調だった」(青野社長)という。

 この動きをもとに、同社では病院向けだけでなく、各業種特有の機能を盛り込んだ業種特化型のガルーンを開発して、販売に弾みをつける方針。そのため、教育機関や製造業向けのアプリケーション開発やSIに強いパートナー企業と共同で開発体制を組む。

 協業するパートナー探しは、サイボウズの「オフィシャルパートナー」に位置づけられている企業を中心に進める。医療機関の次に狙う業種として青野社長は、教育機関と製造業をあげる。

 院内ポータルソリューションは、ガルーンのポータル機能と、NECソフトが強みとする医療機関向けシステムを組み合わせて病院での利用に特化したグループウェア。

 グループウェア機能だけでなく、病院での利用に合わせた機能を持つことが特徴だ。他の医療情報システムをポータル画面からシングルサインオンで利用することができるほか、病床利用率や平均在院日数などをポータル画面に表示することなどが可能だ。

 青野社長は、好調の要因を「グループウェアを使うというイメージではなく、病院での利用において具体的にどのようなメリットがあるかを分かりやすく示すことができたことが大きい」と分析している。

 サイボウズが独自に行った導入企業の業種調査によれば、卸売・小売業、飲食店が最も多く、次いでサービス業、運輸および通信業となっており、医療機関と教育機関には導入が進んでいないのが現状だ。