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日立製作所 セキュリティPC需要が急増 来年度10万台規模の出荷目指す バックエンドの売上増にも貢献
2006/02/20 12:54
週刊BCN 2006年02月20日vol.1126掲載
先行するセキュリティPCの分野で、「ここ数年間は倍増ペースで出荷台数を増やしたい」(宮本繁・情報・通信グループゼネラルマーケットビジネス統括本部ビジネス企画本部本部長)と、シェアを稼げる中堅中小企業のマーケットで、セキュリティPCの拡販に全力をあげる。
自宅や出張先などの遠隔地からセキュリティPCの本体にアクセスしやすいようにしたり、既存のパソコンをセキュリティPCとして使えるようにする仕組みなどを充実。使い勝手を向上させ、導入しやすい環境をつくってきた。得意の指静脈認証と連携させて「指1本」で、どこへ行っても自分のパソコンにアクセスできると、優位性をアピールする。
昨年12月にセキュリティPCの今年度出荷台数を3万台から5万台へと上方修正するなど引き合いが急増している。だが、今年度のビジネスPC市場全体から見た日立のセキュリティPCのシェアは1%程度に過ぎない。来年度以降、拡販を加速させることで「ボリューム感のあるシェア」に拡大させる考えだ。
セキュリティPCは、OSや業務アプリケーションなどのデータをブレードPCやサーバーに保管する構造であるため、バックエンドシステムとセットで販売することになる。セキュリティPC1台につきブレードPC1台を標準的な構成にしており、セキュリティPCの拡販は「PCサーバーのシェア拡大にもつながる」と期待を寄せている。
初期導入コストはかかるが、クライアントのライフサイクル全体から見れば割安になるという。
パソコンやPCサーバー単体では、外資系ベンダーなどの攻勢に対抗し得るほどの差別化は難しいのが現状だ。日立は、セキュリティPCシステムなど得意とするアーキテクチャを前面に出していくことでシェア奪還を図る。
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