エス・エス・ジェイ(SSJ、佐藤祐次社長)は来年度(2007年3月期)、中堅企業向けERP(統合基幹業務システム)「SuperStream(スーパーストリーム)」の連携製品を拡充する。同ERPは、財務会計と人事・給与に特化した製品で、販売管理や生産管理などの機能を備えていないが、ユーザー企業や販売特約店から、同ERP上でリアルタイムに動く業種特化の業務システムを要望されることが増えた。このため、ビジネスプロセスを自動化する標準仕様「BPEL」などでデータ連携できる製品を増やす方針だ。また、既存の人事・給与システムを拡張するほか、新たに勤怠管理システムをリリースする。

 SSJは昨年9月、東洋ビジネスエンジニアリング(b-en-g)と提携。スーパーストリームとb-en-gの製造業向け生産・販売・物流パッケージ「MCFrame(エムシーフレーム)」を結ぶ標準インターフェイス(I/F)を共同開発し、セット販売を開始した。

 昨年5月に発売したスーパーストリーム最新版「CORE v3.0」は、アプリケーション機能がウェブサービス化されており、2次利用や拡張を柔軟にできる。SSJは、複数のウェブサービスをつなぐ標準仕様「BPEL」などを利用し、「プロセス単位で連携できる製品を拡充する」(松下佳二・マーケティング部部長)という。

 これまでも、電子帳票システムや旅費精算システムなど、スーパーストリームと連携する他社の製品を「取扱関連製品」として、販売特約店に推奨していた。だが、会計を含め、各業務システムをリアルタイムにデータ連携できる環境を求める企業や、販売特約店から導入する際にインテグレーション費用の低減や期間短縮を実現できるよう要望が出ていた。

 SSJでは連携製品に応じて「BPEL」などを使った標準I/Fを開発するほか、需要が見込める製造業向け生産管理システムなど、業種に特化した強みをもつ連携製品を増やす。「中堅企業向けのERPは競合製品が増え、製品力だけで売れる時代でなくなった。販売特約店がスーパーストリームを売りやすくするうえで連携製品を拡充する必要がある」(松下部長)とみる。

 一方、スーパーストリームの機能拡張も進める。人事管理システム「HR+」と給与管理システム「PR+」の新バージョンを来年度中に投入し、グループ企業の人事配置に関する管理機能などを追加する。また、両製品と連携可能な新機能として、遠隔地の事業所や支店などからウェブベースで入力できる勤怠管理システム「field/TL」をリリースする予定だ。