日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は、予想よりも早くシンクライアント化が進む見通しを示した。2007年末までには企業向けパソコンの出荷台数全体の約1割が移行すると見ており、実数では70-80万台になる可能性が出てきた。日本HPではこのうち25%以上のシェアを獲得してトップを目指す。

 「当初予想していたよりも早いペース」(平松進也・パーソナルシステムズ事業統括デスクトップビジネス本部本部長)としており、今後はビジネス展開のスピードアップが求められそうだ。昨年度(05年10月期)、日本HPのシンクライアントの出荷実績は、ビジネスPC全体の数%を占めるに過ぎなかったものの、最近になって問い合わせが急増。ここ1-2年で市場の拡大が急ピッチで進むと予測している。

 日本HPは、普及の初期段階では柔軟なカスタマイズが可能で、使い勝手も現在のパソコンとほとんど変わらないブレードPC型のシンクライアントが普及すると考えている。パソコン1台分のCPUや記憶ディスクなどをブレードPC1枚に格納する構造であるため、既存の業務アプリケーションや各種設定をそのまま引き継げることが魅力だ。

 ユーザーに違和感や負担を与えることなく「クライアント本体をスムースにコンピュータ室に収納できる」ため、シンクライアント化の普及に最も有効な手段だと話す。クライアントを集約した次の段階で、徐々に仮想化やオンデマンド化を進め、より安全で低コストの次世代シンクライアントへの移行を進める。