構造解析ツール「CAE」製品の販売などを展開するCAEソリューションズ(今木敏雄社長)は、今年1月に大塚商会が出資して設立した子会社で、4月から本格的に事業を開始した。世界的に普及しているCAEツール「COSMOS(コスモス)」製品を国内の3次元CADユーザーに拡販する。

 「製造物責任法」の施行などにより、国内でも製品の製造物責任が厳しく問われるなか、品質の向上と開発期間の短縮を図るために構造解析ツールの需要が高まっている。このため、同社では大塚商会のCAD部隊と連携し、販売チャネルの整備やサポート、技術支援体制を固める。

 今年度(2006年12月期)は、売上高6億円を見込んでいる。

 大塚商会は、米ソリッドワークス(SRAC)が開発した設計者向け構造解析ツール「COSMOSDesignSTAR」のマスターディストリビュータ(第1次卸店)権をSRACの日本法人から取得した。

 「COSMOSDesignSTAR」は3次元CADモデルデータを読み込み、設計者が簡単にモデルの構造解析を行うことができるツール。

 販売に関しては、COSMOS製品のリセラーをすべて同社に取り込む契約を進め、新規リセラーも獲得。今年度中に30─40社の販売チャネル体制にする。また、大塚商会の各拠点にある「CAD販売課」や本社の「BP事業部」などを支援し、営業・マーケティング活動を展開していく。

 CAEツールの市場性について、今木社長は「三菱自動車のリコール問題や建築物の構造計算偽装問題など、製品の信頼性が揺らいでいる。信頼性を取り戻し、モノづくりの効率性を高めるうえで3次元CADと連携させるCAEツールの必要性は高まっている」とみる。

 「COSMOSDesignSTAR」の国内市場での実売は400本ほどで、うち5割強を大塚商会が販売した。