ジャストシステム(浮川和宣社長)が開発した世界初のネイティブXML開発・実行ツール「xfy(エクスファイ)」の製品化が始まった。7月以降には、オラクルデータベース(DB)に対応した製品を出荷するほか、IBMとは統合クライアント環境におけるXMLデータ処理の共同研究を開始する。IBMとは引き続き、統合クライアント環境と組み合わせ製品化を目指す。また、今年3月には、XMLオーサリングソリューションを提供する米ブラスト・ラディウスの「XMetaL」部門を買収し、「xfy」を利用した製品開発体制を強化した。「xfy対応製品を早い段階で揃え、市場を拡大していく」(澤崎章二・社長室課長)計画だ。

 ジャストシステムは、オラクルDB「Oracle Database 10g」に対応する企業向けの統合XMLアプリケーション開発・実行環境「xfy Enterprise Solution Plus for Oracle Databese 10g」を、7月から世界で出荷開始する。

 この実行環境を利用することで、オラクルDB環境と対話可能なインターフェイスを備えたウェブアプリケーションを迅速に構築できるという。販売方法の詳細は決まっていないが「SIerや企業のシステム担当者などに対し、案件ベースで販売する」(澤崎課長)方針だ。

 データベースと「xfy」の連携では、オラクルと同様にIBMとも昨年末から次期DB「DB2 Viper」(開発コード名)での共同研究を開始。企業内の情報を一元化して経営を可視化するツールとして、世界的な展開を狙う。 IBMとは同時に、クライアント環境で効率的なXMLデータ処理の共同研究を行うことでも合意。オープンソースの統合開発環境「Eclips」をベースにしたIBMの統合クライアント環境「Workplace Client Technology」と「xfy」を組み合わせ、新しい業務特化アプリケーションの開発を行う。「2010年頃までを見越した研究だ」という。

 また、米ブラスト・ラディウスの「XMetaL」部門を買収したことで、XMLコンテンツの制作やソリューション展開を加速させるほか、同部門の顧客基盤を生かし北米や欧州の市場展開を開始する。

 米国ではすでに、ジャストシステムの米国拠点で営業担当者の採用活動を始めている。

 日本では「XMLを利用したシステム構築がまだ浸透していない。早い段階で製品化を進め、欧米を中心に市場をつくり、その後、日本の官公庁などに導入を働きかける」計画だ。