リコー(桜井正光社長)は、同社初の小型カラーMFP(デジタル複合機)「IPSiO SP C210SF」を発売した。紙文書を電子化するニーズが増えている医療現場やコンビニエンスストアを主なターゲットとしてSIerなどを通じ拡販する。これにより、事務機メーカーの小型MFPが出揃った。競合他社を上回る月販800台を見込んでいる。

 「IPSiO SP C210SF」は、毎分カラー8枚、モノクロ31枚の印刷速度をもつA4専用機で、小型カラー複合機では筐体サイズが最小。店舗の受付窓口、SOHO、小規模オフィスなど、スキャナやファクシミリ、シングルファンクションプリンタが散在する事務所の集約化ニーズに応える。価格はオープンだが、実売では13万円前後になる見込み。

 特に、「医療現場で電子カルテが浸透することに伴う紙書類の電子化、コンビニエンスストアやレンタル関連の店舗などで需要が拡大する。新規需要を生む商材になる」(武田健一・販売事業本部ソリューションマーケティングセンター商品計画室室長)と、この方面でシステム構築を手がける既存SIerチャネルなどを通じて拡販する。

 小型カラーMFPは、キヤノンマーケティングジャパンやエプソン販売、沖データ、ブラザー工業、富士ゼロックスプリンティングシステムズなど、主な事務機メーカーが相次ぎ製品を投入。今年の市場規模が約1万5000台と見られていたが、リコーの参入により2万台を超えそうだ。リコーは小型MFPで半数弱のシェア獲得を狙う。