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セーフリード 暗号技術搭載の製品を拡大 情報漏えい防止ニーズを獲得へ

2006/05/01 17:51

週刊BCN 2006年05月01日vol.1136掲載

 インターネットセキュリティに欠かせない暗号・電子透かし・秘密分散技術などの研究・開発と情報セキュリティなどを提供するシーフォーテクノロジー(C4T、三住光男社長)の100%子会社で、情報セキュリティ製品を販売するセーフリード(若月文男社長)は、C4Tの暗号技術を組み込んだ製品「ライブラリ」の販売を強化する。販売代理店約40社すべてに担当者を配置し、パソコン向け情報漏えい防止や内部統制対策など各代理店に適したソリューションを提案していく。

 C4Tはここ数年、同社の暗号技術を組み込んだパッケージやツールの製品群を強化してきた。セーフリードは04年10月にC4Tの販売を担当する子会社として設立され、販売代理店に対する技術支援や拡販施策の提案を行ってきたが、「日本版SOX法の施行や内部統制強化の動きが活発化して、需要が拡大する」(安藤正昭・営業企画本部本部長)と、パッケージを代理店に流通・卸するだけでなく、市場ニーズに応じた提案を行っていく。

 主力製品は、パソコンの情報漏えいを防止する「CRYPTY(クリプティ)」シリーズ。このうち、「CRYPTY U」はUSBメモリへデータ保存する際に暗号化できる製品として販売数が伸びている。このほか、ハードディスクを暗号化するソフト「ProtectDrive(プロテクトドライブ)」やイージーシステムズの製品と暗号化を一体化したファイル永続暗号システム「イージーセキュリティ」、ウイルス・スパイウェア対策のアプライアンス製品「Content Security Gateway」などを揃えている。

 これら製品群を生かし、販売代理店に対してソリューション提案を行う。例えば、教育機関向けに実績のある富士電機ITソリューションに対し、総合的なパソコンの情報漏えい対策を薦めるほか、販売代理店のSIerが提供する情報セキュリティ対策と製品を組み合わせ、企業に提案しやすいソリューションを共同で研究していく。安藤本部長は「現在は、パソコン向けの製品が主体だが、サーバー向けのラインアップも強化する計画だ」という。
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