アドビシステムズ(ギャレット・イルグ社長)は、ウェブコンテンツ作成ソフトの「FLASH」をベースに携帯電話メーカーやキャリアとの協業を進めている。複数社とのアライアンスが決まりそうだ。アライアンスを組むパートナーの範囲を広げることで携帯電話のFLASH対応を浸透させる。イルグ社長は、「FLASH対応モバイル端末の出荷台数は、2005年の時点で前年の3倍にあたる4500万台といわれている。今年は、この成長率が一段と拡大する重要な年になる」としている。

 これまでは、コンテンツプロバイダを中心にFLASH技術の提供に力を注いできた。イルグ社長は、「差別化に向け、キャリアや携帯電話メーカー各社ともにFLASH技術を活用した新しいサービスの提供を模索していることから協業の話が持ち上がった。これにより、コンシューマに対してキャリアや購入端末によって異なるFLASHベースのサービスが提供できるようになる」とみている。

 また、FLASHベースのコンテンツサービスをパソコンや携帯電話など複数端末で活用できるようにする。今年後半には、FLASHベースのコンテンツ開発時間を短縮することが可能なモバイル端末向けソフトとして、「FLASH Lite2」と「FLASH Player SDK7」の2製品を市場に投入。これにより、アライアンスパートナーによるコンテンツサービスの提供スピードを向上させる。

 FLASHベースのサービス増加を促しているのは、買収したマクロメディア製品とアドビ製品との連携強化でプラットフォームビジネスを拡大することが狙い。

 「国内プラットフォーム市場でトップシェアの獲得を目指す」方針で、今年中にFLASHとPDFの製品統合なども計画している。