東芝(西田厚聰社長)は、コンパクトIAサーバー「マグニアZ330S」の拡販を図る。SMB(中堅・中小企業)市場で新規顧客の開拓に本腰を入れ、サーバー事業の2ケタ成長を維持していく。販売増加に向け、グループ会社の東芝情報機器との連携も強化する。(04-05面「keyperson」に関連記事)

 「マグニアZ330S」は、「RAIDコントローラ」や「ホットプラグ対応HDD」「1000BASE-T LANインターフェース2ポート」などを搭載し、幅233mm、奥行き478.5mm、高さ99mmの小型きょう体に仕上げたことが特徴。今年1月に販売を開始した。PC&ネットワーク社の姫野嘉忠・サーバ・ネットワーク事業部長は、「SMBは、フロントエンド部分でコンパクト、バックエンド部分で信頼性の高いモデルを求めている。マグニアZ330Sは、こうしたニーズに対応できる」という。SMB向けIAサーバー市場では、外資系メーカーなどが低価格を武器に拡販する動きがある。こうした状況に対し、「競合他社が行っているビジネスモデルは、単に市場シェアを拡大することを目的としており、顧客ニーズに応えているわけではない。シェアを追求した価格競争には乗らず、価値を提供していくことで新規顧客を開拓する」としている。サーバー事業の売上高については明らかにしていないものの、「昨年度は、大手保険会社など特定業界での顧客を確保したことで、前年度と比べ2ケタの増加になった。今年度も引き続き2ケタ成長を達成する」方針だ。

 SMB市場での需要増大に向け、東芝情報機器にサーバー技術者を派遣するなど、グループ会社との連携も図っていく。販売会社のサーバー知識を向上させることにより、「さまざまなSMB向けBtoBシステムが提案できるようになるだろう」とみている。クライアントPCなど周辺機器やネットワーク機器を組み合わせたシステムの提案力を強化し、「規模に応じたソリューションの体系化を確立していく」としている。

 同社は、特定業界の大手企業を中心にサーバーを販売してきたことから、他社と比べSMB市場での知名度が低い。しかし、「特定業界に通用する差異化技術をアピールすれば、SMB市場でも必ず客を増やせる」としている。

 また、以前から得意とする特定業界への販売についても、「POSサーバーなど特定用途のサーバーを拡販していくため、流通業界向けソフトを提供するメーカーとのアライアンスも強化していきたい」意向だ。